子どもが生まれると、ベビー用品、食費、保育料、教育費……と、毎月の支出はどんどん増えていきます。
そんな中で、多くの家庭が見落としがちなのが「通信費」。
スマホやWi-Fiなどは便利な分、契約を放置していると、気づかないうちに固定費として家計を圧迫し続けてしまいます。
特に子育て中の家庭では、「使っていないのに高いプランに入っている」「動画視聴は家のWi-Fiばかり」「通話はLINE中心」など、見直すことで大きな節約効果が得られる使い方をしているケースが少なくありません。
この記事では、子育て家庭の実態に即した通信費の見直しポイントを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
スマホ代・インターネット代を抑えることで、浮いたお金をもっと子どもや家族のために使えるよう、今こそ契約内容を見直してみませんか?
もくじ
スマホ料金の見直しが節約の第一歩
毎月の家計を圧迫しがちな通信費。その中でも特に大きな割合を占めるのがスマートフォンの料金です。
子育て中の家庭では、夫婦2台+タブレットや子どものキッズスマホなど、台数が増えるほど通信費は跳ね上がります。
しかし、実は使い方に合ったプランを選ぶだけで、1人あたり月額3,000円以上節約できることもあります。
自分の使用データ量を把握する
節約の第一歩は「現状の把握」から。スマホの設定画面やマイページで、1か月間に使用したモバイルデータ通信量を確認しましょう。
- 1〜3GB未満:通話中心・外出先ではWi-Fi利用が多い
- 5〜10GB:SNSやニュース、動画を外出先でも利用
- 10GB以上:外出先でYouTubeやオンライン学習を多用
多くの人が5GBも使っていないのに、20GBや無制限プランを契約していることも珍しくありません。
その差額は月に数千円、1年で数万円のムダになっている可能性があります。
格安SIMなら月額1,000円台も可能!ソフトバンク本家との料金差をチェック
通信費を節約する最大のポイントは、「大手キャリアから格安SIMに乗り換えること」です。
たとえばソフトバンクの標準プランを契約している場合、以下のような料金設定になっています。
- ソフトバンク(メリハリ無制限+):月額7,425円(税込)
- データ通信:無制限(テザリングは50GB)
- 通話:22円/30秒(かけ放題オプションは+1,980円)
これに対し、格安SIMでは次のように必要な分だけを安く使えるプランが充実しています。
回線 | プラン例 | 月額料金(税込) | データ容量 | 通話 |
---|---|---|---|---|
ソフトバンク本家 | メリハリ無制限+ | 7,425円 | 無制限 | 22円/30秒 |
LINEMO (ソフトバンク系) |
ミニプラン | 990円 | 3GB | 従量制(LINE通話無料) |
Y!mobile (ソフトバンク系) |
シンプルS | 2,365円 →1,078円※ |
4GB | 従量制(定額OPあり) |
楽天モバイル | Rakuten最強プラン | 3GB以下:1,078円 20GB以下:2,178円 |
3GB〜無制限 | 専用アプリで無料 |
IIJmio | 音声2GBプラン | 850円 | 2GB | 従量制/5分定額OP+500円 |
mineo | マイそく(スタンダード) | 990円 | 低速無制限(平日昼12–13時は制限) | 通話定額OPあり |
※Y!mobileは「家族割引」または「おうち割 光セット」適用時
この比較からも明らかなように、ソフトバンク本家と格安SIMでは、月額で5,000円以上、年間で6万円以上の差が出ることも珍しくありません。
特にデータを多く使わない・自宅ではWi-Fiを使うという方にとって、20GBや無制限プランはオーバースペックになっている可能性があります。
例えば夫婦で格安SIMに乗り換えた場合:
- ソフトバンク本家(2人):月14,850円 → 年間178,200円
- LINEMO(2人):月1,980円 → 年間23,760円
差額:年間154,440円の節約
通話はLINEやアプリ通話が中心、動画もWi-Fi下で利用、という使い方であれば、格安SIMの方が圧倒的にコスパが高いのです。
なお、「格安SIMにして通信が遅くならないか不安…」という方も、LINEMOやY!mobileはソフトバンク本家と同じ回線インフラを使っているため、通信品質は非常に安定しています。
格安SIMの中でも「使い方に合ったブランドを選ぶ」ことが節約のカギです。
不要なオプションを外す
意外と見落とされがちなのが、オプションサービスの付けっぱなしです。
- 動画・音楽アプリのセット割
- 端末保証・セキュリティパック
- 留守電・転送電話・通話定額プラン
「いつの間にか毎月300円〜500円払っていた」ということもよくあります。
契約内容を見直して、今の自分に本当に必要かを見極めることが大切です。
自宅のWi-Fiも見直しで固定費削減
スマホ料金の見直しとあわせて、自宅のインターネット契約も要チェックです。
光回線やWi-Fiルーターのプラン変更、乗り換え、あるいはホームルーター・ポケットWi-Fiへの切り替えなど、選択肢は複数あります。
光回線はプロバイダ変更だけで安くなることも
フレッツ光やドコモ光などの光回線は、契約しているプロバイダによって月額料金に差があります。
また、長年同じプロバイダを使っている人は、割引適用が終了して高い料金を払っているケースも。
- 例:OCN光 → GMOとくとくBB光に変更で月1,000円以上安くなることも
- 違約金がかからない更新月に乗り換えがおすすめ
乗り換えキャンペーンを活用すれば、工事費無料・キャッシュバック・Wi-Fiルーター無料提供などの特典も期待できます。
ホームルーター・ポケットWi-Fiという選択肢
固定回線が不要な家庭や、外出先での利用が多い場合は、ホームルーターやポケットWi-Fiの方がコストを抑えられるケースもあります。
- 月額3,000円〜4,000円程度で通信量無制限プランあり
- コンセントに挿すだけのホームルーターは設置が簡単
- 通信速度はやや不安定なこともあるので注意
小学生の子どもが自宅で動画を見たり、オンライン学習をする程度であれば、十分な通信環境を整えられる場合も多いです。
通信費をまとめて見直すとさらに効果大
通信費をスマホ・Wi-Fiとバラバラに考えるのではなく、セットで見直すことがより高い節約効果につながります。
スマホ×Wi-Fiのセット割を活用
通信会社によっては、スマホと光回線を同時契約することで、「セット割」が適用され、月額料金が1,000円以上下がることもあります。
- ドコモ光 × ahamo
- ソフトバンク光 × ワイモバイル
- 楽天モバイル × 楽天ひかり
家族全体のスマホを同じ会社でまとめると、家族割・複数台割引なども活用できるため、1台あたりの通信費が実質半額以下になることもあります。
通信費は「固定費」だからこそ削る価値がある
通信費は一度見直せば、その後毎月ずっと節約効果が続く“固定費”の代表です。
節約のインパクトが大きく、労力の割にリターンが大きいのも魅力です。
- スマホ:月5,000円 → 月1,500円(差額3,500円)
- Wi-Fi:月6,000円 → 月4,000円(差額2,000円)
夫婦で通信費を見直すだけで、年間10万円以上の節約も十分に実現可能です。
子育て世帯だからこそ通信費の見直しを
子育て中の家庭は、育児・教育・食費など他の支出も多いため、少しでも固定費を減らすことが家計を支えるカギになります。
スマホもWi-Fiも、「なんとなく同じプランを使い続けている」という方は、一度リスト化して契約内容を見直してみるだけでも節約のヒントが見つかります。
また、子どもの成長にあわせてキッズスマホ・子ども用タブレットの通信プランも柔軟に見直すことで、家庭全体の通信費をより最適化できます。
無理なく、今すぐできる節約術として、通信費の見直しは非常に効果的です。
通信費は“ほったらかし”が一番もったいない
通信費は一度見直すだけで、毎月の固定費を安定して削減できる、家計改善に直結するジャンルです。
スマホのプラン、Wi-Fiの契約、オプションの見直しなど、一つ一つは小さな変更でも、積み重なれば年間数万円の差になります。
とくに子育て中は、育児用品や教育費など「目に見える出費」に意識が向きがちですが、“見えにくい支出”を見直すことこそ、賢い節約術の第一歩です。
今の契約内容、本当に使い方に合っていますか?
ぜひ一度、家族の通信費をまとめてチェックしてみてください。