節約のための軽自動車セルフ車検ガイド・店に任せた場合の費用と手間を徹底比較

自動車の節約

節約のための軽自動車セルフ車検ガイド・店に任せた場合の費用と手間を徹底比較

車検は、マイカーを所有するすべての人にとって避けて通れない定期的な出費のひとつです。

特に近年では、物価や保険料の上昇もあり、少しでも固定費を抑えたいと考える人が増えています。

そんな中で注目されているのが、自分で手続きを行う「セルフ車検(ユーザー車検)」という選択肢です。

業者に任せれば安心な反面、費用はどうしても高くなります。

一方、自分で車検を通すことができれば、数万円単位の節約が可能になります。

しかし、「安いのは分かるけど、自分にできるか不安」「何から始めたらいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、セルフ車検の手順や準備すべきポイントを徹底的に解説しながら、整備工場やディーラーに任せた場合との費用・手間を比較します。

「本当にセルフ車検はお得なのか?」「自分でもできるのか?」を具体的に判断できるよう、実践的な情報をお届けします。

セルフ車検と業者車検の費用を徹底比較

まとめ|自動車保険の節約は「選び方」で差がつく 保険料を安くするには、まず「今の保険が本当に必要な内容か?」を見直すことが重要です。自動車保険は、補償内容・契約条件・走行距離・車の使用頻度などによって、大きく金額が変わります。 ネット型の保険を選べば、同じ補償内容でも月額1,000円台で収まることもあります。一方で、万一のときのサポート体制にも差があるため、価格と内容のバランスを見極めることが求められます。 安い自動車保険の月額はどのくらい?どういうのを選べばいい?

車検は2年に一度訪れる大きな出費のひとつです。

特に軽自動車やコンパクトカーを所有している人にとっては、車両価格や維持費の安さを選んだつもりでも、業者に依頼することで思った以上に車検費用が膨らむケースも少なくありません。

2025年6月現在の時点で、軽自動車のユーザー車検(セルフ車検)にかかる法定費用の合計は約26,340円

これは必要最小限の支出で、主に以下の3項目から構成されます。

セルフ車検で必要な法定費用の内訳

  • 自賠責保険料(24ヶ月):17,540円
  • 重量税(13年未満の軽自動車):6,600円
  • 検査手数料(印紙代):2,200円

これらは国が定める金額で、全国一律となっています。

つまり、どの都道府県で受けても同じ費用で済みます。

仮に整備に問題がなく、車検に合格する状態にある車であれば、この26,000円強だけで2年間の車検が完了します。

業者車検にかかる追加費用とは?

一方、整備工場やディーラーに依頼する「業者車検」では、上記の法定費用に加えて様々な費用が加算されます。

実際に発生する費用は依頼先や車の状態によって大きく異なりますが、平均的な費用構成は以下のようになります。

  • 車検基本料:15,000円~30,000円
  • 整備・点検費:10,000円~30,000円
  • 代行手数料:10,000円~20,000円
  • 追加部品代(消耗品交換など):変動あり

これらを合計すると、軽自動車でも最低でも50,000円台、中には80,000円~100,000円に達することも珍しくありません。

特にディーラー車検は費用が高くなりやすく、「保証付き整備」や「純正パーツ使用」を理由に費用が上乗せされる傾向があります。

セルフ車検と業者車検の費用差は実質2倍以上

セルフ車検の法定費用と業者車検の平均総額を比較すると、その差額は2~4万円以上にもなります。

以下に簡単な比較表を示します。

項目 セルフ車検 業者車検(整備工場) 業者車検(ディーラー)
自賠責保険 17,540円 17,540円 17,540円
重量税 6,600円 6,600円 6,600円
検査手数料 2,200円 2,200円 2,200円
車検基本料 0円 15,000円~ 20,000円~
整備・点検費 0円(自己整備) 10,000円~ 20,000円~
代行手数料 0円 10,000円~ 15,000円~
合計費用(目安) 26,340円 55,000円~ 70,000円~

車両の状態によってはさらに整備項目が増え、ブレーキパッド交換・タイヤ交換・バッテリー交換などが加わると、総額は10万円を超えるケースもあります。

セルフ車検の流れと必要な準備

セルフ車検(ユーザー車検)は、自分自身で車を陸運支局(軽自動車は軽自動車検査協会)へ持ち込んで受ける車検方式です。

業者に任せる車検と異なり、車両の点検や検査予約、書類提出などのすべてを自分で行う必要があります。

その分、費用は抑えられますが、ある程度の事前準備と段取りが求められます。

セルフ車検を行う際の全体的な流れ

セルフ車検には明確な手順があり、段階ごとに必要な準備や作業があります。

以下は基本的な流れです。

  1. 必要書類の準備
  2. 車両点検と整備の実施
  3. 車検予約(インターネット)
  4. 自賠責保険の更新
  5. 当日の受付と書類提出
  6. 検査ラインの通過(外観・走行・排ガスなど)
  7. 合格後、新しい車検証とステッカーを受け取る

この一連の流れを理解しておけば、初めてでも大きなトラブルなく車検を完了できます。

ステップ1:必要書類の確認と準備

まずは事前に以下の書類を準備しておきましょう。

  • 車検証(自動車検査証)
  • 自動車損害賠償責任保険証明書(新旧2年分)
  • 納税証明書(最新年度分)
  • 自動車検査票(当日記入)
  • 継続検査申請書(様式1号)
  • 点検整備記録簿(法定点検記録簿)

納税証明書は「継続検査用」の記載があるものが必要です。

軽自動車税の納税確認は自治体で電子化が進んでいるため省略できる場合もありますが、念のため原本を持参するのが安心です。

ステップ2:車両の点検と整備

セルフ車検で最も重要かつ時間がかかるのが、車両の点検と整備です。

検査ラインを通過できるかどうかは、この段階の準備にかかっていると言っても過言ではありません。

点検は法定項目に基づいて実施され、特に安全に直結する部分や保安基準に関連する装置は厳しくチェックされます。

点検整備を怠ると、車検に不合格となる確率が大幅に上がります。

特に初めてのセルフ車検では、「車は走るから大丈夫だろう」と油断しがちですが、車検は公道を安全に走行するための最低基準を満たす必要があるため、細部にわたる確認が必要です。

灯火類(ライト・ランプ類)

ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプ、バックランプ、ハザードランプ、ナンバー灯など、すべての灯火類が点灯・点滅するか確認します。

左右の明るさや色合いが均一でない場合、LEDバルブに交換している場合は、光軸や色温度が保安基準に適合しているかを確認しましょう。

特にヘッドライトは、光軸(照射方向)のズレがあると不合格になります。

ガレージの壁などに照射して、左右の高さや幅に大きな違いがないかチェックするのも有効です。

タイヤの状態

タイヤの溝が1.6mm未満だと即不合格になります。スリップサインが出ていないか、偏摩耗やひび割れがないかを確認しましょう。

また、空気圧が不足していると走行中に異常振動や制動力不足の原因になりますので、規定値に調整しておくことも重要です。

ホイールナットの締め付け状態にも注意が必要です。

締めすぎや緩みは危険なので、トルクレンチで適正トルクに調整すると安心です。

ブレーキ関連

ブレーキは検査ラインで直接性能が測定されます。

ブレーキペダルの遊び(踏み始めのたわみ)や、踏み込んだときの抵抗感が適切であるか確認してください。

また、ブレーキフルードの残量と汚れ具合も要確認です。

リザーバータンク内の液面が規定の位置にあるか、色が極端に濁っていないかをチェックしましょう。

2年以上無交換の場合は、ブレーキ性能が劣化している可能性があります。

ワイパーとウォッシャー液

ワイパーゴムが裂けていたり、拭き取りが悪い場合は交換が必要です。

ウォッシャー液は噴射口の詰まりやタンクの空もよくある不備のひとつです。

作動確認と補充を忘れずに行いましょう。

フロントガラス・ミラー・視界の確保

フロントガラスに飛び石などによるヒビがある場合、その位置や大きさによっては車検に通りません

運転席の目線にかかるヒビや傷は特に要注意です。

ミラー(ルームミラー、サイドミラー)は固定がしっかりされており、ぐらつきや破損がないかを確認します。

後方視界を妨げる装飾や貼り物がある場合も、取り除いておくべきです。

排気ガス・マフラー

エンジンの状態により、マフラーから白煙や黒煙が出る場合があります。

これは検査ラインで排気ガスの成分(CO、HC)測定において不合格の原因となります。

また、マフラー本体の腐食、脱落、排気漏れにも注意が必要です。

ジャッキアップして下回りを覗き、接合部やパイプに穴が空いていないか確認するのが望ましいです。

エンジンルーム内の液類・ベルト

エンジンオイル、冷却水(LLC)、ブレーキフルード、バッテリー液など、すべての液体は適正量に保たれているか、劣化していないかを確認します。

ファンベルトやエアコンベルトのひび割れや緩みもチェックポイントです。

異音がしている場合は、張り調整か交換を検討しましょう。

車体下部・車高

車高が最低地上高9cm未満になると車検不合格になります。

ローダウン車に乗っている場合は注意が必要です。

また、オイル漏れ・にじみ、部品の脱落などがあると、検査ラインで即時ストップとなります。

ジャッキアップして下回りの目視点検を行い、異常がないか確認しましょう。

保安装置の確認

シートベルトの巻き取りやロック機構が正常に作動するか、警告灯(ABS、エアバッグ、エンジンチェックランプなど)が点灯し続けていないかを確認してください。

エンジン始動後に警告灯が消えるのが正常です。

メーター類の針が正常に動作するか、速度計に異常がないかもチェック対象です。

整備記録簿の作成・準備

12ヶ月点検・24ヶ月点検に準拠した整備記録簿(法定点検簿)の準備も忘れてはなりません。

自分で整備した場合でも記録簿を記入し、検査時に提出できるよう用意しておきましょう。

市販のテンプレート(PDF形式)をダウンロードして記入する方法が一般的です。

整備に不安がある人への対策

どうしても整備に自信がない場合は、整備工場に点検だけ依頼する「分離方式」がおすすめです。

1万円前後で点検と記録簿の作成まで対応してくれる店舗も多く、後は自分で検査ラインに持ち込むだけなので、手間を減らしながら費用も節約できます。

また、無料のプリチェック(事前見積もり)を行ってくれる整備業者を利用するのも有効です。

部品交換の要否を判断してから、自分でできる範囲だけ対処することで、無駄な出費を抑えることができます。

不安がある場合は、整備工場で「点検だけ」依頼するのも現実的な選択肢です。

1万円前後で点検してくれる業者も多く、セルフ車検の合格率を大幅に高めることができます。

ステップ3:インターネットでの車検予約

整備が完了したら、軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」の公式サイトから車検予約を行います。

普通車は「国土交通省の自動車検査インターネット予約システム」を使用します。

予約は原則として1週間程度先まで可能で、午前・午後の部に分かれています。

特に3月・9月などの繁忙期は早めの予約が必要です。

ステップ4:自賠責保険の更新

次回の有効期間に合わせた自賠責保険の更新が必要です。

通常は24ヶ月分をコンビニや整備工場、保険代理店などで加入・支払いします。保険証明書は当日必須の書類なので、事前に準備しておきましょう。

ステップ5:当日の受付と検査手続き

予約時間に合わせて検査場に到着したら、窓口で受付を行います。

ここで必要書類を提出し、印紙(検査手数料2,200円分)を購入・貼付して、検査票を受け取ります。

わからないことがあれば、窓口スタッフが丁寧に対応してくれます。

ステップ6:検査ラインを通過

検査ラインでは主に以下の検査が行われます。

  • 外観検査(灯火類、ガラス、車高など)
  • 排気ガス検査(CO・HC)
  • ブレーキ・スピードメーター検査
  • 下回り検査(オイル漏れや腐食の有無)

ほとんどが自動化されたラインで行われ、音声案内に従って車を操作します。

初めての人には難しく感じられるかもしれませんが、スタッフが付き添ってくれる検査場もあるため、安心して進められます。

ステップ7:合格後に車検証とステッカーを受け取る

すべての検査に合格すれば、その日のうちに新しい車検証とフロントガラスに貼る検査ステッカーが交付されます。

不合格になった項目があっても、同日中の再検査が1回無料で受けられます。

不合格項目を修正し、当日中に再検査すれば追加費用は発生しません。

ただし、後日に再受験する場合は別途検査手数料が必要です。

事前準備をしっかりすれば難しくない

セルフ車検は「難しそう」と思われがちですが、流れを把握して事前に準備すれば、誰でも実行可能な節約方法です。

特に車に詳しいわけではない人でも、ネット予約や書類記入などは比較的シンプルで、検査ラインも指示に従えば問題なく進められます。

重要なのは、整備・点検をしっかり行ってから検査に挑むことです。

ここさえクリアすれば、セルフ車検のハードルはぐっと下がります。

セルフ車検のメリットとデメリット

節約のための軽自動車セルフ車検ガイド・店に任せた場合の費用と手間を徹底比較

セルフ車検(ユーザー車検)は、車検費用を抑えたい人や、ある程度の知識と時間がある人にとって非常に魅力的な選択肢です。

しかし一方で、整備や検査手続きに慣れていない人にとっては、予想以上の手間やリスクが伴うこともあります。

ここでは、セルフ車検の具体的なメリットとデメリットをそれぞれ詳しく紹介し、自分にとって向いているかどうかを判断する材料にしていただければと思います。

セルフ車検のメリット

1. 車検費用が圧倒的に安く済む

最大のメリットは費用の節約効果が非常に大きいことです。

ディーラーや整備工場に依頼した場合、軽自動車でも50,000円〜100,000円程度の出費になるのに対し、セルフ車検なら法定費用の約26,000円台で済ませることができます。

点検・整備を自分で行えば、代行料や整備料が不要になるため、節約志向の人には非常に適した方法です。

2. 車の構造やメンテナンスについて理解が深まる

自分で車両を点検し、必要な整備を行う過程で、車の仕組みや各部品の役割への理解が自然と身についていきます。

これにより、普段の運転時にも異常を早期に察知できたり、故障時の原因予測がしやすくなったりするという副次的なメリットもあります。

3. 自分の都合に合わせてスケジュールを組める

整備工場に依頼する場合は、数日間車を預ける必要があることが一般的です。

一方、セルフ車検は自分で整備し、自分で予約した日時に検査場へ行くスタイルのため、時間の自由度が高いという点も見逃せません。

検査自体は1時間もかからず終了することがほとんどです。

4. 整備項目を自分でコントロールできる

業者に任せると、必要以上の部品交換やオイル交換を勧められることもありますが、セルフ車検では本当に必要な整備だけに絞ることができます。

無駄な出費を防げる一方で、必要な整備は確実に行うという自己判断が求められます。

セルフ車検のデメリット

1. すべての作業を自分で行う手間と負担

最大のハードルは手続きと整備のすべてを自分でやらなければならないことです。

書類の準備から点検整備、予約、検査当日の流れまで、ひとつひとつに手間がかかります。

慣れていない人にとってはストレスに感じることもあり、時間的な余裕がないと難しいと感じるかもしれません。

2. 整備や検査に関する知識がある程度必要

特に初めてのセルフ車検では、「どこを点検すればよいのか」「どう整備すればよいのか」がわからず不安になることが多いです。

ブレーキやライト、排気ガスなど保安基準に関わる部分に不備があれば、検査当日に不合格になることもあります。

整備知識に自信がない場合は、事前に整備だけ業者に依頼するのも一つの方法です。

3. 不合格時の再検査・手間とリスク

検査ラインで不合格になった場合、当日中に再検査を受ければ追加料金はかかりませんが、原因をその場で修正できない場合は後日再チャレンジが必要です。

再検査の予約や整備のやり直しが発生し、結果的に想定より多くの時間と手間がかかることになります。

4. 一部の検査場では初心者へのサポートが限定的

検査場によっては、係員が親切に付き添ってくれるところもありますが、検査手順が音声案内のみでサポートが少ないケースも存在します。

慣れないうちは戸惑う可能性があるため、事前にYouTubeなどで検査の流れを予習しておくのも有効です。

セルフ車検は「向き・不向き」がはっきりする

セルフ車検は、費用面では非常に魅力的な方法ですが、それを支えるのは自分の知識・準備・行動力です。

これらに自信がある人にとっては、満足度の高い手段ですが、不慣れな人にとってはストレスや時間の消耗が大きく、結果的にプロに任せた方が良かったという感想を持つこともあります。

そのため、初めて挑戦する人は「整備は業者に任せて検査だけ自分で行う」ハイブリッド方式を採用するのも良い選択です。

経験を重ねてからフルセルフ車検へ移行するという段階的なステップもおすすめです。

セルフ車検が向いている人・向いていない人

自家用車とカーシェア、どちらを選ぶ?節約目線で考える利便性と費用の違いを徹底比較

セルフ車検は誰にでもできる手段ではありますが、実際には「向いている人」と「向いていない人」が明確に分かれます。

ここではそれぞれの特徴を整理し、自分がどちらに当てはまるかを判断するための参考情報としてご紹介します。

セルフ車検が向いている人の特徴

1. 車の基本的な構造や整備に関心がある人

オイル交換やワイパー交換など、基本的なメンテナンスを自分でやっている人は、セルフ車検にも向いています。

整備への抵抗が少ないことが大きなポイントです。

普段から車に関心を持ち、自分で点検・清掃を行っている人なら、必要な項目を理解しやすく、不安も少なくなります。

2. 書類の手続きや段取りが得意な人

セルフ車検では、インターネット予約、必要書類の準備、当日の受付と提出など、手順通りに進める力が求められます。

書類作業が苦でない人や、調べながらでも進められる人は、初めてでもスムーズに対応できます。

3. 節約志向が強く、時間をかけてでも費用を抑えたい人

多少の時間や労力をかけても、1万円でも安く抑えたいという意識のある人はセルフ車検と相性が良いです。

時間と労力をコストと捉えず、「学び」や「達成感」として楽しめる人は、金額以上の価値を得られる可能性があります。

4. 比較的状態の良い車に乗っている人

新しい車や走行距離の少ない車は不具合が出にくく、整備の手間も少なく済むため、セルフ車検が成功しやすい傾向にあります。

初回車検や、状態の良い軽自動車・普通車のオーナーは特に向いています。

セルフ車検が向いていない人の特徴

1. 車の整備や構造に全く自信がない人

点検項目を見てもよくわからない、どこを見ればいいか不安、という人には、整備まで自分で行うセルフ車検はプレッシャーになります。

間違った整備は安全性に関わるため、少しでも不安がある場合は整備工場での点検をおすすめします。

2. 平日にまとまった時間が取れない人

検査場は原則として平日の日中のみ開いています

そのため、仕事を抜けられない・休めないという方にはスケジュール的なハードルが高くなります。

業者車検なら土日でも預けられるケースが多いため、時間的制約が大きい人はそちらが無難です。

3. 車検切れが近く、時間的余裕がない人

セルフ車検は、整備・書類準備・予約などの工程が多いため、余裕を持って計画的に進める必要があります。

車検期限ギリギリの状態では、万が一不合格になった際の再検査スケジュールが組めず、結果的に費用が高くつく可能性もあります。

4. 古い車や不具合の多い車に乗っている人

年式が古くなった車は、見えない部分に問題が出やすく、点検の難易度が上がります。

マフラーの腐食、下回りのオイル漏れ、ブレーキの劣化など、プロでないと判断しにくい故障の可能性がある車は、業者に整備も任せた方が安心です。

自分のスキルと車の状態を見極めることが重要

セルフ車検は誰にでも門戸が開かれている方法ですが、向き不向きをきちんと見極めることが成功のカギです。

車検制度や保安基準の基本を学び、自分でできる範囲を正確に判断することで、無理なく確実に節約を実現することができます。

不安な部分がある場合は、最初は整備だけプロに任せて検査だけを自分で行う「半セルフ車検」から始めるのがおすすめです。

経験を重ねるうちに、徐々にフルセルフ車検にも挑戦できるようになります。

知識と段取りで車検費用は大きく変わる

安い自動車保険の月額はどのくらい?どういうのを選べばいい?

セルフ車検は、手間がかかる分、費用面でのメリットは非常に大きな方法です。

最低限の法定費用だけで済む可能性があり、ディーラー車検や整備工場に依頼した場合と比較して、2〜5万円以上の差が出ることも珍しくありません。

しかしその反面、整備や検査の流れに関する理解が必要であり、準備不足や確認漏れがあると、再検査や不合格による時間的・精神的コストが発生するリスクもあります。

重要なのは、自分の整備スキルや時間的余裕、車の状態に合わせて、適切な方法を選ぶことです。

「安く済ませたいけど、整備はプロに任せたい」という人には、整備だけ業者に依頼して、車検だけ自分で通す「ハイブリッド型セルフ車検」もおすすめです。

費用を抑えつつ、安心感も確保できるバランスの良い方法です。

節約は、知識と行動で差がつきます。セルフ車検という選択肢を知り、理解を深めることで、車検に対する不安を軽減し、安心して実践できるようになるはずです。

まずは一度、今回の記事を参考に、自分にとって最適な車検スタイルを見つけてみてください。

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