小学校入学を控えた家庭にとって、入学準備は期待と同時に不安も多い時期です。
特に費用面では、ランドセル、文房具、通学用品など、必要なものをそろえるだけでも意外と出費がかさみます。
「できるだけ無駄を省いて、必要なものだけを賢く揃えたい」
そう思っているママ・パパのために、このページでは入学準備を上手に節約するコツをわかりやすく解説しています。
ランドセルの選び方から学用品の買い方、補助制度の活用まで、初めての入学を迎える家庭でもすぐに取り入れられる実践的な内容です。
もくじ
ランドセルは「早割・アウトレット・型落ち」がねらい目
入学準備の中で最も高額になりやすいのがランドセルです。
相場は5万~7万円ほど、高品質・ブランド製品になると8万円以上することもあり、多くの家庭が「ここはできるだけ節約したい」と感じるポイントでしょう。
そこで活用したいのが、「早割」「アウトレット」「型落ちモデル」という3つの節約ルートです。
それぞれの特徴と活用タイミングを詳しく見ていきましょう。
早割(早期購入割引)
新作モデルが発売される4月~8月頃までに予約・購入すると、10〜30%程度の割引価格で手に入ることがあります。
人気ブランドでも早期購入特典がつく場合があり、色やデザインの選択肢も豊富です。
アウトレット
店舗展示品や過剰在庫品などが割引価格で販売されるケースです。
見た目や機能に問題はなく、1点物が多いため掘り出し物が見つかる可能性があります。
秋〜年末にかけて在庫処分が増える傾向があります。
型落ちモデル
昨年度のデザインやカラーが廃盤になる直前に値下げされるケースです。
最新モデルと比べて機能にほとんど差がないことも多く、価格は20〜50%程度下がることも。
見た目にこだわらなければ、コスパ重視で非常におすすめです。
節約だけでなく、子どもの使いやすさや通学の安全性も大切です。
購入時には以下のポイントも意識しましょう。
- 重さは軽量タイプ(1,100g前後)を選ぶと負担が少ない
- 収納力(A4フラットファイル対応)も今では標準化されており必須
- 6年間保証の有無は必ずチェック
- デザインは子どもと一緒に決めるとトラブル防止に
購入のタイミングを見極めれば、品質を落とさずに1~3万円台でランドセルを手に入れることも可能です。
「みんな早めに動いているから急がなきゃ…」と焦る必要はありませんが、選択肢を広げるという意味では、9月頃までに情報収集を始めるのが理想です。
家計の負担を抑えつつ、子どもも納得のいくランドセル選びを実現するために、早期購入と型落ちモデルの活用はとても有効な選択肢です。
文房具は「学校指定」+「家庭用」で分けて買う
小学校の入学説明会では、学校で使う文房具やノートの指定リストが配布されるのが一般的です。
- 学校指定品は基本、必要最低限のみ購入(高機能・キャラクター入りは不要)
- 家庭学習用の文房具は100均・まとめ買いがお得
- セール時にノートや鉛筆をまとめ買い(消耗品はストックしてOK)
例えば、鉛筆は「2Bで名前入り」などの指定がある場合も。早まってキャラ文具を買わないよう注意が必要です。
通学グッズは「買いすぎ注意」+「代用・リユース」で
入学準備では、通学バッグ・上履き入れ・体操服袋・防災ずきんカバーなど、バッグ類が複数必要になります。
でも、全部を新品・セットでそろえる必要はありません。
- 使いまわせるエコバッグ・巾着などで代用OK
- 100均やネット通販で十分なクオリティ(園時代の袋を流用できるケースも)
- 手作りや譲り受けたもので十分(兄姉・親戚からのお下がりも活用)
「毎日使うのは2〜3点だけ」という場合が多いため、張り切って全セットを買いそろえる必要はありません。
制服・体操服がある学校では「中古」や「バザー」をチェック
公立小学校では私服登校が多いですが、制服や指定体操服がある学校もあります。
これらは学校によってはかなり高額になることも。
- PTAバザーやリサイクル会:年に1回、安く入手できるチャンス
- メルカリ・ラクマ:学校名で検索して中古を探す
- きょうだいや親戚からのお下がり:1サイズ上でも着まわせる
上履きや体育館シューズも、メーカーによって価格差が大きいため、ネット価格と比較して選ぶと◎。
教科書は無償支給、学習用品は「学校からの指示を待って」から購入
小学校で使用する教科書は、文部科学省の「教科書無償制度」により、原則としてすべての児童に無料で配布されます。
これは新1年生に限らず、小・中学校全体に適用される制度です。
一方で、ノート・文房具・ドリル・副教材などの学習用品は、基本的に家庭で用意するものです。
「文房具くらいなら事前にそろえておこう」と思いがちですが、実際には学校からの指定が細かく決められているケースが多いため、焦って買わないことが大切です。
- ノートは「8マス」「10マス」「こくご・さんすう専用」など指定がある
- 鉛筆は「2B・六角・無地」など学校ごとのルールが存在
- 筆箱・消しゴム・定規もキャラクターNG、色指定ありのことも
- 副教材(ドリルやワークブック)は学校が一括購入し、実費徴収
こうした指定を無視して先に購入してしまうと、「買い直し」や「使えないまま保管」といった無駄な出費につながることもあります。
教科書と学用品、それぞれの費用と支給の違い
以下は、教科書とその他学用品の支給・費用の違いを整理した比較表です。
項目 | 支給内容 | 費用負担 | 備考 |
---|---|---|---|
教科書 | 国が無償で配布 | 無料 | 入学時に学校から配布される |
ノート・文房具 | 各家庭で用意 | 自己負担 | 学校指定が多いため説明会後に購入 |
副教材(ドリル等) | 学校が一括購入 | 実費徴収(年初めに集金) | 内容は学校によって異なる |
買い急がず「必要なものだけ」
入学準備の時期になると、スーパーや文具店で可愛い入学セットやキャラクター文具が目につきますが、学校の方針に合わず使えないケースも多いです。
そのため、次のような節約ポイントを意識しましょう。
- 入学説明会や配布資料を待ってから買いそろえる
- 消耗品(鉛筆・ノートなど)は年度途中に安売りを狙って補充
- 下の子がいる場合は、無地・シンプルデザインで“おさがり可能”なものを
- 文房具類は100円ショップやまとめ買い通販も活用
子どもの使いやすさは大事ですが、最初から高価なもの・可愛いものを選びすぎないのも大事な節約術です。
教科書は“無料”でも、周辺費用は“計画的に”
「教科書はタダだから準備費用はそれほどでもない」と思っていると、文房具や副教材、袋物などで想定以上の出費になることもあります。
- 教科書は無償支給なので安心してOK
- 文具・副教材は説明会後にリストを確認してから購入
- 買い急がないことが最大の節約ポイント
あわてて買ってしまったものは、結局使わずに終わることも。
「必要なものだけ、タイミングよく」揃えることが、入学準備の節約を成功させる鍵になります。
各種補助金・制度を活用しよう
入学準備には、国や自治体の助成制度が使える場合もあります。
- 就学援助制度:世帯の収入に応じて、ランドセル代・学用品費を支給
- 自治体の入学祝い金:現金・商品券・ギフトカタログなどの支援
- ひとり親家庭支援:入学準備金や教育手当の上乗せがあることも
申請には期限があるため、早めに役所や学校で情報収集をしておくことが大切です。
“必要な分だけ・タイミングよく”が節約のカギ
小学校の入学準備では、「全部そろえなきゃ!」とつい焦ってしまいがちですが、実際に必要な物は学校からの案内で明らかになります。
- ランドセルは早割・型落ち・ネット限定品をチェック
- 文房具や通学グッズは“必要最低限+安くそろえる”でOK
- 中古・お下がり・バザーなど、柔軟に活用を
- 補助制度や支援金も活用して、負担を軽く
無理に見栄を張らず、「今必要なものだけを、無理なく揃える」という意識が節約のポイント。
家計を守りながら、お子さんの新生活を安心してスタートさせてくださいね。