来月から保育園(幼稚園)に通うことになりましたという、ワクワクとドキドキが入り混じる中で、もう一つの心配ごとが「お金」のこと。
保育園や幼稚園は基本的に“教育費のスタート地点”とも言われ、毎月かかる費用+園生活に必要な準備で、思ったよりも出費がかさみがちです。
とくに、初めての入園準備では「何をどこまで揃えたらいいの?」「みんな何にお金をかけてるの?」と不安になるママも多いもの。
でも実は、見直せる項目や、ちょっとした節約テクを知っておくだけで、無理せずしっかり園生活をスタートできます。
この記事では、初めてのお子さんの入園を控えたママ向けに、保育園・幼稚園でかかる費用の内訳と、節約につながる見直しポイントをわかりやすく解説します。
もくじ
保育園・幼稚園で実際にかかるお金とは?
初めてお子さんを保育園や幼稚園に通わせるママにとって、もっとも気になるのが「毎月、どのくらいお金がかかるのか?」という点です。
実は保育料だけでなく、園生活を送るうえで必要になる様々な費用が積み重なり、思った以上に出費が多いと感じるケースも少なくありません。
以下では、一般的に必要とされる費用を項目別にわかりやすく整理してご紹介します。
1. 月額の保育料・授業料
まず、最も大きな出費となるのが毎月の「保育料」または「授業料」です。
- 保育園:自治体が決める保育料(世帯の所得や子どもの年齢、保育時間により変動)
- 幼稚園:私立・公立によって異なるが、私立は定額制(月2~3万円程度が目安)
ただし、2020年から「幼児教育・保育の無償化」が始まり、3~5歳児の保育料は原則無料となっています(認可施設に限る)。
0~2歳児についても、住民税非課税世帯であれば無償になる制度があります。
2. 給食費・副食費
無償化の対象外になることが多いのが、「給食費」や「副食費」です。
- 主食費:ごはん・パンなどの主食代(公立では家庭持参の場合も)
- 副食費:おかず・野菜・汁物などの調理材料費(4,500~6,000円/月が目安)
認可園では副食費の徴収が行われており、家庭からの支出になります。
一方、家庭弁当が必要な幼稚園では、給食費がかからない代わりにお弁当の準備や材料費が必要になります。
3. 園指定の用品費(制服・体操服・帽子など)
園によっては、指定の制服・スモック・体操服・カラー帽子・通園バッグなどを購入する必要があります。
- 制服一式:上下セット+帽子などで1~2万円前後
- 体操服・スモック:上下で2,000~5,000円程度
- 指定バッグやシューズ入れ:園によってはロゴ入りなどで市販不可
特に私立幼稚園では指定用品の種類が多く、入園時に2~3万円の支出が必要になることもあります。
4. 教材費・お道具箱・文房具など
園生活で使う教材費やお道具箱、のり・はさみ・クレヨンなどの文房具代も必要です。
- お道具箱セット:クレヨン・ハサミ・粘土などの一式で2,000~4,000円
- 年間教材費:絵本代、プリント教材、音楽教材などで年間5,000~1万円前後
幼稚園の場合は、年に一度まとめて集金するケースが多く、年度初めに出費が集中します。
5. 行事費・アルバム・写真代など
遠足・運動会・発表会など、園生活では年間を通してさまざまなイベントが行われます。
これに伴う費用として、以下のような出費も発生します。
- 行事参加費:バス代・入園料・施設利用料など(1回500〜2,000円)
- アルバム代:卒園時に約5,000〜1万円前後
- スナップ写真代:1枚50〜100円、イベントごとに10枚以上購入することも
写真やアルバムは親の気持ち次第でつい多めに購入してしまうため、見える化しておくと家計管理がしやすくなります。
6. 日用品・持ち物の準備費
毎日使うタオル、着替え、ティッシュ、ビニール袋、マスクなど、消耗品の準備も意外と出費がかさむポイントです。
- 着替え用の服:上下3~4セット+肌着(洗い替え用に多めに必要)
- タオル類:手拭きタオル・ループタオルなど5~6枚常備
- おむつ:保育園では1日5~6枚使うことも(園指定ブランドありの場合も)
こうした消耗品は、西松屋やバースデイ、しまむらなどのプチプラ店舗やまとめ買いで節約が可能です。
まとめ:毎月の支出だけでなく「初期費用」も見越して計画を
園生活では、毎月の保育料以外にも、「入園準備」「年度初めのまとめ支払い」「イベント代」など、突発的な出費が多いのが特徴です。
- 入園準備で2〜5万円
- 月々の支出は5,000〜2万円程度(園・家庭状況によって大きく異なる)
- 年間ではトータル10万〜20万円以上になる家庭も
「必要なものだけを、必要な分だけ揃える」という意識で、お金のかけどころ・抑えどころを意識しながら準備を進めていきましょう。
節約ポイント1 通園グッズは「あるもので」「作れるもので」
園から指定されるグッズ以外の多くは、「市販でなくてもOK」「手作りでもOK」とされているケースがほとんどです。
- トートバッグ:家にあるエコバッグやサブバッグで代用可能
- 上履き入れ・体操服袋:100均やネットで安価に揃えられる
- コップ袋や給食袋:ハンドメイドアプリ(minneやメルカリ)で低価格&オリジナリティ
裁縫が苦手な方でも、アイロン接着で作れるキットなどを活用すれば、十分に“手作り風”に見せることができます。
節約ポイント2 制服・帽子・体操服は「中古」や「おさがり」で十分
私立幼稚園などで指定されている制服や体操服、帽子などは、購入すると1~2万円以上することもあります。
しかし、意外と周囲に“先輩ママ”がいれば譲ってもらえることも。
- バザー・リサイクル会:園主催で毎年開催されるケースも
- メルカリやラクマ:園名で検索すると格安で揃えられることも
- 園ママ同士のつながり:SNSグループや口コミで譲渡・交換も
新品で揃えるのは“洗い替え用だけ”にして、メインは中古や譲渡品で揃えるという選択肢も十分アリです。
節約ポイント3 お弁当や持ち物の「買いすぎ」を防ぐ
遠足用のお弁当箱、ランチクロス、水筒など、ついつい可愛さに惹かれてたくさん買ってしまいがちですが、基本は1セットあれば十分です。
- お弁当箱:年齢に合った小さめサイズ1つでOK
- 水筒:長く使える中身が洗いやすいタイプを選ぶ
- キャラクターもの:飽きやすいので、無地やシンプル柄の方が長く使える
“必要最低限”を意識することで、後から「これ要らなかったかも…」という後悔を防げます。
節約ポイント4 写真・行事費は「見える化+選択」で賢く
運動会や発表会、卒園アルバムなど、年間を通して意外と費用がかかるのが行事系出費。
特に写真販売やアルバム購入は、親として気持ちが入ってしまいがちですが、すべてを購入する必要はありません。
- 購入は厳選して数枚だけに(似たようなカットを減らす)
- 写真データでの受け取りを優先(印刷は後からでもOK)
- 記念アルバムは注文しない家庭も増加中
「思い出を大切にしつつ、無理のない範囲で残す」ことで、費用も感情もバランスよく整えられます。
節約ポイント5 給食費や保育料の制度を活用する
2020年から施行された「幼児教育・保育の無償化」により、3歳〜5歳の保育料は基本的に無料となっています(認可施設の場合)。
また、それ以外にも以下のような制度が存在します。
- 副食費の免除:住民税非課税世帯などは申請により免除されるケースあり
- 保育料の減免:多子世帯・ひとり親世帯は要件を満たせば減額対象に
- 就学前児童扶養手当や就学援助との併用も可能
知らずに申請しないままだと、損をしている可能性も。必ず自治体の窓口や園の説明会で確認しておきましょう。
「全部そろえる」ではなく「必要なものだけ見極める」
はじめての園生活は、子どもだけでなくママにとっても“初めての経験”がたくさん。
つい「周りに合わせなきゃ」「全部しっかり揃えなきゃ」と思いがちですが、実際は無理なく・身の丈に合った準備で十分です。
- 手作りや家にあるもので代用できるものが多い
- 制服・グッズは中古や譲渡で揃えてOK
- 制度や助成を上手に使えば負担はぐっと減らせる
ママの気持ちに余裕があることで、子どもも園生活をより楽しくスタートできます。
「かけるべきところにお金を使い、抑えられるところはしっかり節約」
このバランスを意識して、楽しく笑顔で園生活のスタートを迎えてくださいね。