「赤ちゃんが生まれて、嬉しさと同時に家計が心配に…」
そんな声が多く聞かれるのが、新生児~1歳までの時期。
中でもおむつ代・ミルク代は、毎日のように使うものだからこそ、気づいたらかなりの出費になっていた…というケースが珍しくありません。
初めての育児では、「節約」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、少しの工夫や買い方の見直しだけで、月に数千円、年間では数万円の節約も可能です。
この記事では、これから育児をスタートするママ・パパ向けに、おむつとミルクに関する基本的な費用感と節約術をわかりやすく紹介します。
おむつ・ミルクの費用はどれくらい?
まずは、おむつとミルクにかかる費用の目安を見てみましょう。
■ おむつ代の目安
新生児期は1日10枚前後のおむつを使うと言われています。月単位で換算すると、以下のような出費になります。
- 新生児期(1〜2ヶ月):月約300枚使用 → 4,000~5,000円前後
- 乳児期(3〜12ヶ月):月約240〜270枚使用 → 3,500~4,500円前後
- 1歳以降(トイトレ前まで):月約180〜240枚使用 → 2,500~4,000円前後
おむつの種類・メーカーによって価格差がありますが、月平均3,000〜4,000円と考えておくと安心です。
■ ミルク代の目安
完全ミルク育児の場合、1ヶ月で1缶850gの粉ミルクを約3〜4缶使用する計算になります。
- 1缶の価格:約2,000~2,500円
- 月に必要な量:3〜4缶 → 月6,000〜10,000円前後
完母の方は費用ゼロに近くなりますが、混合育児や完全ミルクの場合は月1万円近い出費がかかることも。
ステップ1 おむつ代を節約するコツ
1. 「まとめ買い」が基本!ネットと店舗の価格を比較
おむつは毎日使う必需品。割引のある時期にまとめ買いするのが最も効果的な節約法です。
- Amazon定期おトク便:毎月一定数を自動配送で最大15%オフ
- 楽天市場やYahooショッピング:ポイント還元や買い回りキャンペーンと組み合わせる
- ドラッグストアのセール:「2個目半額」や「まとめて〇円」などのお得な日を狙う
ネットで買う場合は送料込み価格をチェックし、ポイント還元率も含めて比較するのがコツです。
2. サイズアップは“少し早め”が◎
「まだ使えるから…」と新生児サイズを使い続けるよりも、ワンサイズ上の枚数多めパックに切り替える方が割安になることがあります。
特にSサイズ以降は、サイズが上がると1枚あたりの価格が下がる商品も多く、枚数単価で比べると早めのサイズチェンジが節約になる場合も。
3. おむつの「1枚単価」で比べる
「同じサイズでもブランドによって単価が違う」というのはよくある話。
おむつは1枚あたりの単価で比べるのが正解です。
- 1パックに何枚入っているか?
- 1枚あたりの値段はいくらか?
例えば、Mサイズ80枚入りで1,400円 → 1枚あたり17.5円。
Lサイズ64枚入りで1,280円 → 1枚あたり20円。
このように比較し、できるだけ単価が安くて使いやすい商品を選びましょう。
4. 使用量を減らす=無理は禁物
節約のために「交換頻度を減らす」ことを考えがちですが、赤ちゃんの肌トラブルや不快感につながるのでNGです。
その代わりにおすすめなのが、
- 夜用・長時間用を上手に使う(夜間の交換回数を1回に)
- うんちが出るタイミングを把握して、排便後すぐ交換
- 布おむつを一時的に併用して節約する(在宅時のみ)
無理のない範囲で工夫することが大切です。
ステップ2 ミルク代を節約するコツ
1. 医師に相談しながら、メーカーを切り替えてみる
ミルクは赤ちゃんに合ったものを選ぶことが第一ですが、複数メーカーを使っても問題ないことが多いです。
成分に大きな違いはなく、赤ちゃんの便や飲み具合に問題がなければ、コスパの良い製品への切り替えも選択肢です。
- 高価格帯:アイクレオ、E赤ちゃんなど(アレルギー対応含む)
- 標準価格帯:はぐくみ、すこやか、はいはい
- コスパ重視:トップバリュ、ぐんぐん、和光堂 など
切り替える際は一度に変えず、少しずつ混ぜて慣らすようにしましょう。
2. 粉ミルクと液体ミルクを使い分ける
液体ミルクは便利ですが、1本あたりの単価は粉ミルクより高め。
外出時だけ液体、普段は粉ミルクというふうに使い分けることで、節約にもつながります。
3. ポイント還元やキャンペーンを活用
ミルクもまた、まとめ買いや定期購入がお得です。特に以下のような制度が狙い目です。
- Amazonらくらく定期便:毎回割引+ポイント還元あり
- ベビー用品店の会員特典:ミルク購入ごとにスタンプ・ポイント付与
- メーカー公式アプリやサンプル請求:割引クーポンがもらえることも
毎月使うものだからこそ、「今月はどこで買うと一番得か?」を考えて購入する習慣が大切です。
4. 混合育児なら“完母より”を意識してみる
母乳が出る場合は、授乳とミルクを組み合わせる混合育児が費用面でも体にも優しい選択肢です。
- 昼間は母乳、夜や外出時だけミルク
- 母乳寄りでミルクの消費を半分に
体調やライフスタイルに合わせて無理のない範囲で進めましょう。
無理のない工夫で“毎月の出費”は大きく変わる!
おむつとミルクは、「赤ちゃんのために必要なものだから節約しにくい」と思われがちですが、買い方・選び方・タイミングを見直すだけでも、負担を大きく減らすことができます。
- おむつはサイズと枚数単価を重視し、まとめ買いで安く
- ミルクは赤ちゃんに合う中で、無理なくコスパ重視へ
- ネットの定期便やキャンペーンを最大活用
節約は、我慢や犠牲ではありません。「ちょっとだけ頭を使って工夫すること」。
そうすれば、家計にゆとりを生みながら、赤ちゃんとの毎日をもっと笑顔で過ごせます。