米の価格高騰が続く今、家計の中で「主食の節約」が注目されています。
特に、毎日食卓に並ぶごはんを見直すことで、月々の食費に大きな差が生まれることも。
そんな中、白米に混ぜて炊くだけで、量も増え、健康にも良いとされているのが「もち麦」です。
もともとは食物繊維が豊富な健康食品として注目されていましたが、実は白米の節約にも一役買ってくれる優れもの。
この記事では、もち麦を活用した節約術や、白米との費用対効果の違い、メリット・デメリットまで、詳しく掘り下げていきます。
もくじ
もち麦を混ぜるとお米の節約になる?費用対効果やメリットまとめ
健康志向と節約を両立する食材「もち麦」
もち麦は、大麦の中でも特にβ-グルカンを多く含む品種で、近年日本でも健康食材として注目を集めています。
特徴は白米に比べて圧倒的に多い食物繊維量、そして炊いた時に生まれる独特の「プチプチ」とした食感。
このもち麦を白米に混ぜて炊くことで、家計にも優しい“節約ごはん”が実現できるという点で、今改めて注目されています。
もち麦の価格は1kgあたり500〜800円程度。1回の炊飯で使う量は30g〜50gほどで済み、コスト的にも無理がありません。
たとえば白米2合(約300g)にもち麦50gを混ぜると、実際のボリューム感は2.5合相当になり、食べ応えも十分。
このように、白米の消費量を減らしつつ、栄養価を高め、結果として1食あたり5円〜10円程度のコスト削減が可能になるケースもあります。
もち麦を混ぜたご飯の調理法と注意点
もち麦を白米に混ぜる際、注意が必要なのは水の量です。
もち麦は白米よりも多く水分を吸収するため、追加の水分が必要になります。
目安としては、白米1合に対し、もち麦50gを加える場合、水は約100〜120ml追加するのが適正です。
加水量が不足するともち麦が硬く仕上がってしまい、口当たりが悪くなってしまいます。
炊飯器の機種によっては「雑穀米モード」や「麦ごはんモード」が搭載されている場合もあるので、活用するとより美味しく仕上がります。
通常の白米モードでも炊けますが、可能であれば浸水時間を30分以上とり、炊き上がった後は蒸らしを十分に行うことがポイントです。
節約という視点から見たもち麦のメリット
もち麦は単にヘルシーな食材というだけでなく、白米に比べて経済的な効率も高いのが大きな魅力です。
以下の点から、家計の節約に貢献することができます。
- 白米の使用量を減らせる:1回の炊飯での白米の分量を抑えることで、5kgの米袋の消費ペースが緩やかになります。
- 満腹感が得られやすい:もち麦の食物繊維は膨張性があり、噛みごたえもあるため、同じ量でも腹持ちが良くなります。
- 冷凍保存に適している:もち麦入りごはんは冷凍保存しても食感が損なわれにくく、作り置きに向いています。
- 健康効果が高く医療費節約にも寄与:便秘改善や糖質吸収の抑制など、健康面の効果が期待され、結果的に医療費の削減にもつながる可能性があります。
一方で知っておきたいもち麦のデメリット
節約効果が高いとはいえ、もち麦にもいくつかのデメリットは存在します。
特に家族全員が日常的に食べるとなると、以下のような点に注意が必要です。
- 食感に慣れが必要:もち麦特有のプチプチした食感は好き嫌いが分かれます。子どもや高齢者には不評なことも。
- 最初の水加減が難しい:慣れるまで、炊き上がりの硬さやベタつきにバラつきが出ることも。
- 価格の幅が大きい:国内産・無農薬のもち麦は高価格帯に分類され、コスパの面で割高に感じる場合があります。
費用対効果を高めるポイント
もち麦を活用して節約を成功させるには、購入方法と保管・調理法に工夫を加えることがカギです。
- 業務用スーパーやネット通販を活用:大容量パックを買うことで単価を抑えられます。
- あらかじめ小分けにして冷凍保存:もち麦ごはんを1食分ずつ保存すれば、使いたいときにすぐレンチンできて便利です。
- 家族に応じた量調整:食感が苦手な人がいる場合は、もち麦の割合を2割程度から始め、徐々に増やすと違和感が減ります。
どんな人におすすめ?もち麦ごはんが合う家庭
もち麦を活用したごはんは、以下のような家庭に特におすすめです。
- 育ち盛りの子どもを抱える4人家族で、主食の消費が多い家庭
- ダイエットや健康志向で食物繊維を積極的に取り入れたい人
- 共働きで「作り置き」「冷凍ストック」が多いライフスタイルの人
- コスト意識が高く、食費を見直したいと思っている家庭
白米+もち麦の黄金バランスとは?
おすすめの割合は白米:もち麦=2合(300g):50g程度から始めるのが理想です。
これに水を500ml(白米分)+120ml(もち麦分)加えて炊けば、もちもち・ふっくらとした炊き上がりになります。
白米の比率を1:1にする家庭もありますが、最初は3:1程度から始めて、慣れてきたら調整するのが無理なく続けるコツです。
もち麦は節約食材として“アリ”か?
もち麦は、その健康効果もさることながら、白米をかさ増しできる点で非常に高コスパな食材と言えます。
1食あたりのコストを抑えつつ、栄養バランスも改善でき、冷凍保存や作り置きにも適しているため、日々の食生活に取り入れやすいのが魅力です。
炊き方のコツや食感の好みといった壁をクリアすれば、家計にとっても身体にとっても頼もしい味方となるでしょう。
もち麦で、賢く節約・おいしく健康
もち麦を白米に混ぜて使うことで、単純に「かさ増し」ができるだけでなく、食物繊維の摂取量が増え、満腹感も得られやすくなります。
結果的に、1食あたりのごはん量を減らしても満足度が下がりにくく、家族全員の健康にも寄与する好循環が生まれます。
安価で購入できる点や保存のしやすさも加味すれば、まさに今の時代にマッチした節約素材と言えるでしょう。
米の消費量を少しでも抑えたい家庭にとって、もち麦の導入は「お得」と「健康」の両立を可能にする、理想的な選択肢のひとつです。
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