家計を見直したいと思ったとき、まず手をつけたいのが「固定費の削減」。
中でも意外と見直しの効果が大きいのが、スマホ代やWi-Fi代などの通信費です。
「なんとなく契約したまま」「よくわからないからそのまま」になっている人も多い通信契約。
でも、実はちょっとした見直しで、月に数千円、年間で数万円の節約につながる可能性があるんです。
この記事では、通信契約に詳しくない方でも安心して取り組めるよう、スマホ・Wi-Fiの見直しポイントをやさしく丁寧に解説していきます。
もくじ
まずは「通信費の全体像」を把握しよう
通信費とは、主に次の2つに分かれます。
- スマホ代(月額):音声通話・データ通信・端末代などを含む
- インターネット回線代(Wi-Fi):自宅の固定回線(光・ケーブル・ホームルーターなど)
子育て世帯の中には、これらに加えてタブレット契約や子どものスマホ代も加算され、通信費だけで月に2~3万円を支払っている家庭も少なくありません。
まずは「いくら払っているか」を把握し、どこが見直せるのかを知るところからスタートしましょう。
ステップ1 スマホ代の見直しポイント
1. キャリア(通信会社)を見直す
現在、スマホの通信会社は大きく3つのタイプに分かれます。
- 大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク):月額7,000〜10,000円程度が相場
- サブブランド(UQモバイル・Y!mobileなど):月額2,000〜4,000円
- 格安SIM(楽天モバイル・IIJmio・mineo・LINEMOなど):月額1,000〜3,000円
通信エリアや速度は多少違いますが、使い方によっては格安SIMでもまったく問題ないことが多いです。
特に動画をあまり見ない・自宅にWi-Fiがある場合は、格安プランへの乗り換えで月5,000円以上節約できることもあります。
2. データ使用量に合ったプランを選ぶ
「20GBプランだけど、実際は5GBしか使っていない」
こんな無駄、していませんか?
スマホのデータ使用量は、契約中のマイページや月々の請求書で確認できます。
使用量が少ない人は、以下のようなプランもおすすめです。
- LINEMO ミニプラン(3GB):月額990円(税込)
- 楽天モバイル:1GBまで無料(〜2024年)→ 3GBまで1,078円(税込)
- IIJmio:2GB 850円〜(音声SIM)
Wi-Fi環境がある家庭では、スマホの通信量は1~5GBで足りることが多いので、過剰プランを契約していないか要チェックです。
3. 通話料金を抑える工夫
通話も節約ポイントです。
現在は、LINE通話や専用アプリを使うことで無料通話に置き換えることができます。
また、通話が多い人は以下のような「かけ放題」オプションも有効です。
- 10分かけ放題:月額700円前後
- 完全かけ放題:月額1,000円〜1,500円
家族との通話がメインなら、ファミリー割引や家族間無料通話があるプランも検討しましょう。
ステップ2 自宅Wi-Fi(インターネット回線)の見直し
Wi-Fi代も、見直すことで月に1,000円〜3,000円の削減ができる場合があります。
1. 今の契約内容を確認しよう
光回線(フレッツ光・auひかり・NURO光など)を使っている場合、月額は5,000〜7,000円程度が相場です。
これに加えて、プロバイダ料金やルーターのレンタル料がかかっていることも。
契約年数が長いと、「初回キャンペーンが終わっていて割高になっている」こともあるため、現在の契約内容をチェックしましょう。
2. 利用スタイルに合った回線を選ぶ
もしオンラインゲームや動画視聴が少なく、「ネット検索・YouTube・LINE程度」という使い方なら、次のようなサービスでも十分です。
- ホームルーター(ソフトバンクエアー・ドコモhome5G):工事不要・月額4,000〜5,000円
- モバイルWi-Fi(ポケットWiFi):持ち運びOK・月額3,000〜4,000円
また、最近では楽天モバイルのテザリングを使って、固定回線を解約する家庭も増えています。
3. キャッシュバックや割引キャンペーンを活用
インターネット回線は乗り換えで数万円のキャッシュバックが受けられることもあります。
乗り換え時には以下を比較しましょう。
- 月額料金(光回線か、ホームルーターか)
- 契約年数・解約金
- キャンペーン内容(現金・ポイント還元など)
- セット割(スマホと合わせると割引になるプラン)
例えば、ソフトバンク光 × ワイモバイルや、ドコモ光 × ahamoのように、スマホとネットを同じ系列で揃えると毎月数百円〜1,000円以上お得になります。
ステップ3 子どものスマホ契約も見直そう
小学生や中学生のお子さんにスマホを持たせているご家庭も増えていますが、子ども用スマホこそ格安で十分です。
おすすめの選び方
- キッズ向けプラン(トーンモバイル、mineoジュニアパックなど)
- 通信量は1GB〜3GBで十分(自宅にWi-FiがあればOK)
- 中古スマホ × 格安SIMで月額1,000円以下も可能
フィルタリングや利用時間制限アプリも活用すれば、安全面もカバーできます。
通信費の見直しは“家計改善の第一歩”
スマホ・Wi-Fiなどの通信費は、「見直せば必ず節約できる固定費」です。
契約内容を見直すだけで、月に5,000円、年間で6万円以上の削減も夢ではありません。
特に子育て中の家庭にとっては、この節約分が食費や教育費に回せる大きな余裕になります。
- スマホは格安SIMへの乗り換えを検討
- データ通信量や通話プランの見直しを
- Wi-Fiは利用状況に応じた回線を選ぶ
- 子どものスマホは必要最小限でOK
「よくわからないからそのまま」は、卒業のタイミングです。
一度じっくりと通信費を見直して、家計のムダを減らしていきましょう。