「おしゃれを楽しみたいけれど、服代はなるべく抑えたい」
そんな思いを抱えている方は多いのではないでしょうか。
最近注目されているのが、「ミニマル派(ミニマリスト)」という暮らし方。
必要最低限のモノだけを持ち、少ないもので満足することで、心もお財布も軽やかになるスタイルです。
ファッションにおいても、ミニマル派は無理をせずおしゃれを楽しみながら、賢く節約をしています。
この記事では、そんなミニマル派が実践している節約術を10個ご紹介します。
読んだその日から取り入れられるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大人の女性は月にどのくらい洋服代を使っているの?
総務省統計局の「家計調査」によると、2023年の日本の二人以上の世帯における「被服及び履物」への月間平均支出は、約11,000円前後です。
この金額には、衣服、靴、下着、帽子、バッグなどの購入費用が含まれます。
ただし、このデータは世帯全体の平均であり、個人(特に大人の女性)の支出額を直接示すものではありません。
世帯構成や年齢、ライフスタイルによって実際の支出は異なる可能性があります。
より詳細な情報や個人別の支出データを得るには、総務省統計局の公式サイトで「家計調査」の詳細な統計資料を参照することをおすすめします。
ミニマル派(ミニマリスト)とは?
ミニマル派、あるいはミニマリストとは、必要最小限のモノだけを持ち、身の回りをシンプルに整える暮らし方を実践する人々のことを指します。
「たくさん持つことが豊かさ」ではなく、「本当に必要なモノ、大切なモノを厳選することで満足度を高める」という考え方が根底にあります。
もともとは欧米で生まれたライフスタイルの概念でしたが、近年では日本でも注目され、SNSや書籍を通じて広がりを見せています。
特に都心部の狭い住まいで暮らす人や、忙しい毎日を送るビジネスパーソン、育児や家事に追われる主婦の間で支持を集めています。
ミニマル派の基本的な特徴
物を厳選する
クローゼットや家の中の持ち物を見直し、「使っていないモノ」「ときめかないモノ」を手放します。
少数精鋭のアイテムを愛用する
お気に入りの服や小物を繰り返し使い、モノに対する愛着を深めます。
シンプルな暮らしを楽しむ
物理的なモノが減ることで、掃除や管理の手間が減り、時間や心の余裕が生まれます。
ファッションとの関わり
ミニマル派のファッションでは、
- ベーシックな色やデザインを軸にする
- 着回し力の高い服を選ぶ
- 流行は必要最低限に取り入れる
といった工夫が見られます。
結果的に、洋服代や管理コストが減り、「少ない服で満足する=節約になる」という側面もあります。
ミニマリストのスタイルは、「我慢」ではなく「自分にとっての最適解を見つける楽しさ」が大切です。
ミニマリストが実践しているファッション節約術
おしゃれも楽しみたい、でも無駄遣いはしたくない——そんな願いを叶えるのが、ミニマルファッションの考え方です。
ここでは、ミニマル派が実践している節約術をご紹介します。
1. ワードローブを厳選する
ミニマリストがファッション節約を実現するために、最初に取り組むのが「ワードローブの厳選」です。
服を減らすというと「ただ捨てる」というイメージがありますが、実際はもっと慎重で計画的なプロセスです。
まずクローゼット全体を一度見直し、今持っているアイテムをすべて出して一覧にします。
そのうえで、ここ半年以上着ていない服、着たときに気分が上がらない服、サイズやデザインが自分に合わなくなった服を一枚ずつ確認し、残すか手放すかを判断します。
この作業によって、自分が本当に着る服と「持っているだけの服」との違いが明確になり、無意識の重複購入がなくなります。
さらに、クローゼットがスッキリするとコーディネートの選択肢をすぐに把握でき、朝の支度時間が短縮されるメリットもあります。
結果として、買い足すべきものが明確になり、無駄遣いの削減につながります。
2. ベーシックカラーで揃える
ミニマリストは色選びにも強いこだわりを持っています。
白、黒、グレー、ベージュ、ネイビーといったベーシックカラーは、どのアイテム同士でも組み合わせやすく、どんなシーンでも違和感なく使えるのが特徴です。
派手な色や流行りのカラーを毎シーズン買い足す必要がないため、結果的にコストが下がります。
例えば、白シャツ一枚でも、黒パンツやデニム、ベージュスカートなどと合わせるだけで、オンオフ両方で活躍します。
色の統一感があると、全体の印象も上質に見え、コーディネートの難易度が下がります。
色合わせに迷う時間も減り、ストレスなく日々の着こなしを楽しめます。
カラーバリエーションをあえて抑えることで、少ない枚数でも豊富な着こなしが可能となるのです。
3. シーズンを超えて使える服を選ぶ
ミニマルファッションでは、季節を問わず着用できる「オールシーズン対応」の服を重視します。
例えば、シンプルな長袖カットソーは、春や秋は一枚で、冬はインナーとして、夏の冷房対策にも活用できます。
ワンピースも、春夏はそのまま着用し、秋冬はカーディガンやジャケットを重ねることで季節感を調整できます。
このようなアイテムを揃えることで、季節ごとに大量の新作を買い足す必要がなくなり、経済的負担が軽くなります。
また、服の数を抑えることで収納が簡単になり、管理の手間も減少。自分が持っている服を把握しやすくなり、重複買いや衝動買いの防止にもつながります。
シーズンを超えた活用は、限られた予算でおしゃれを楽しむうえで非常に効果的な手段です。
4. 着回し力の高いシンプルデザインを選ぶ
服を選ぶ際に重視するのが「シンプルで着回しやすいデザイン」です。
無地や控えめなディテールのアイテムは、カジュアルからオフィス、フォーマルに近い場面まで幅広く対応できます。
例えば、無地の白Tシャツは、デニムとスニーカーで休日スタイルに、ジャケットやスラックスと組み合わせればビジネスカジュアルに即変化します。
柄物や派手なデザインは魅力的ですが、組み合わせが限定され、出番が少なくなりがちです。
シンプルな服は一見地味に感じるかもしれませんが、アクセサリーやバッグなどの小物で表情を変えることで、着こなしの幅が無限に広がります。
結果的に少ない枚数でさまざまなシーンをカバーでき、無駄な買い足しを抑えることができます。
5. 1イン・1アウトのルールを徹底する
ミニマリストがよく実践するのが「1イン・1アウト」のルールです。
新しい服を1枚購入したら、必ずクローゼットから1枚手放す。こうすることで、服の総量が増え続けることを防ぎます。
手放すときは、フリマアプリやリサイクルショップを活用すれば、ちょっとしたお小遣い稼ぎになり、資源を無駄にしない循環型の消費にも貢献できます。
このルールを意識することで、買う前に「本当に必要か」「似たようなものを持っていないか」を考える癖がつき、衝動買いや後悔する買い物が大幅に減ります。
結果として、クローゼットは常に整理され、どこに何があるかすぐにわかる快適な状態をキープできます。
日々の暮らしが整い、時間もお金も節約できるのです。
6. 無駄買いを防ぐ「欲しいものリスト」を作る
衝動買いを防ぐために、ミニマリストは必ず「欲しいものリスト」を作成します。
これは単なる買い物メモではなく、自分のライフスタイルに本当に必要な服を整理する作業でもあります。
例えばスマートフォンのメモアプリや手帳に、「黒のテーパードパンツ」「春先に羽織れる薄手のジャケット」といった具体的なアイテムを記録し、優先順位も付けておきます。
実際に店舗やネットショップで買う時はそのリストを見返し、計画外のものを買わないように意識します。
これにより、セールや新作の誘惑に流されることが減り、長期的に見て大きな節約につながります。
7. お手入れで服を長持ちさせる
どれだけ高品質な服でも、適切なお手入れをしなければすぐに劣化してしまいます。
ミニマリストは服の寿命を延ばすために、日々のケアを徹底しています。
洗濯では必ずネットを使用し、デリケートな素材は手洗いやクリーニングを選びます。
ニットの毛玉は電動の毛玉取り器できれいにし、シャツはスチームアイロンでしわを伸ばします。
また、革靴やバッグには防水スプレーや保革クリームを使い、季節の変わり目には風通しの良い場所で陰干しを行います。
こうした小さな手間を積み重ねることで、結果的に服を長く愛用でき、買い替えコストを大幅に抑えられます。
8. お気に入りの服を繰り返し着る
「同じ服ばかり着ていると思われるかも」という不安から、つい新しい服を買い足してしまう人も多いでしょう。
しかしミニマリストは、自分が好きで似合う服を徹底的に着回します。
お気に入りのワンピースやシャツを何度も着用することで、自分の定番スタイルが確立され、服選びの時間も節約できます。
周囲から見れば、「いつもきちんとした印象の人」という好感度の高いイメージが築かれます。
流行に左右されず、長く着ることで、ファッションの自己投資効果が高まり、無駄な出費も防げます。
9. トレンドは小物で取り入れる
流行を完全に無視するのではなく、ミニマリストは小物でトレンドを楽しみます。
例えばバッグやスカーフ、アクセサリーなら、比較的安価で購入でき、コーディネートの印象を簡単に変えられます。
白いシャツと黒いパンツといったシンプルな装いに、今年のトレンドカラーのバッグやネックレスをプラスするだけで、ぐっと今っぽさが増します。
洋服自体はベーシックなものを揃えておけば、毎シーズンの大幅な買い替えが不要となり、長期的に見て節約効果が大きくなります
10. レンタルやシェアを活用する
結婚式やパーティー、入学式や卒業式など、特別な場面で必要な服は着用頻度が少なく、購入すると費用対効果が低くなりがちです。
ミニマリストは、こうしたシーンに向けてファッションレンタルサービスやシェアを賢く活用します。
月額制のレンタルを利用すれば、毎回違うアイテムを楽しめ、保管やメンテナンスの手間も不要です。
また、友人や家族と服を貸し借りする「シェア」も有効で、クローゼットのスペースを圧迫せずに特別な服を用意できます。
これにより、購入コストを抑えつつ、幅広いファッションを楽しむことができるのです。
節約しながらオシャレを楽しめるのがミニマル派
ミニマル派の節約術は、「少ないからこそ生まれる豊かさ」を教えてくれます。
無駄を省き、本当に気に入った服だけを大切にすることで、ファッションがもっと楽しく、満足度の高いものになるのです。
今回ご紹介した10の節約術は、どれも簡単で実践しやすいものばかり。いきなり全部を取り入れる必要はありません。
まずは1つ、自分に合いそうなものから試してみるだけでも、きっと気づきがあるはずです。
おしゃれも節約も、我慢ではなく楽しむもの。
ぜひ自分らしい「少ない服で豊かに暮らすスタイル」を見つけてくださいね。