スマートフォンの通信費は、家族全員が契約することで毎月の支出が大きくなる固定費の代表格です。
特に中学生や小学生のお子さんを含む4人家族では、スマホ代をいかに抑えるかが家計管理の鍵となります。
今回は「ソフトバンクで家族4人がスマホを契約した場合、どのプラン構成が最も安価になるのか?」をテーマに、父・母・小学生の息子・中学生の娘という家族構成を想定し、実際の料金プランや割引制度を踏まえた最安シミュレーションを行います。
また、格安プランとして注目される「LINEMO」との比較や、通信スタイルに応じた最適な選択肢についても解説していきます。
もくじ
家族構成とスマホ利用スタイル
今回想定するのは、以下のような4人家族です。
・父:会社員(通勤・仕事中もスマホ利用)
・母:パート勤務(在宅中心、通話やLINE中心)
・息子:小学生(自宅と学校間、連絡用として利用)
・娘:中学生(友人とのやり取りやYouTube視聴中心)
子どもたちはゲームや動画の視聴が多い可能性もありますが、日中の使用は主にWi-Fi下、自宅中心。
したがって、通信量はそれほど多くなく、小〜中容量で十分という前提でプランを検討します。
ソフトバンクの主な料金プラン(2025年時点)
ソフトバンク本家が提供するプランは、以下の3種類が中心です。
1.メリハリ無制限+
・データ通信:無制限(テザリング・動画もOK)
・通話:5分以内かけ放題込み、または完全かけ放題追加可能
・月額料金:7,238円(割引前)
2.ミニフィットプラン+
・1GB〜3GBまでの段階制
・月額料金:~1GB=3,278円、~2GB=4,378円、~3GB=5,478円
・基本的に高額。長時間使う人には不向き
3.LINEMO(サブブランド)
・3GB:990円、20GB:2,728円(LINEギガフリー)
・オンライン専用。店舗でのサポートなし
・通話は従量課金 or 通話オプション(月550円〜)
ソフトバンク本体のプランは割引なしだとかなり高額ですが、家族契約での「新みんな家族割」や「おうち割 光セット」などを活用することで大幅に安くなります。
家族で契約する場合の最安シミュレーション
ソフトバンク本体で契約しつつ、コストを最大限抑えたい場合、最も効果的なのは以下の構成です。
①父:メリハリ無制限+(主回線)
・月額:7,238円
・新みんな家族割:▲1,210円
・おうち割 光セット:▲1,100円
→ 実質:4,928円
②母:メリハリ無制限+(副回線)
・同様の割引を適用可能
→ 実質:4,928円
③息子(小学生):スマホデビュープラン(2025)
・データ量:1GB(1年後は3GB)
・通話:5分以内かけ放題付き
・月額:1,078円(1年間) → 2年目以降は1,628円
・家族割対象外だが、単体で十分安い
④娘(中学生):スマホデビュープラン+オプション
・動画視聴を考慮し、3GB+通話オプションを付ける想定
・月額:1,628円(3GB)+550円(通話定額ライト)
→ 実質:2,178円
合計(初年度):
父:4,928円
母:4,928円
息子:1,078円
娘:2,178円
→ 合計:13,112円/月(税込)
LINEMOに乗り換えた場合との比較
もしソフトバンク回線はそのままに、LINEMOへ家族全員が移行した場合、料金は以下の通りになります。
・父:20GB=2,728円+通話オプション550円 → 3,278円
・母:3GB=990円(LINE通話中心)
・息子:3GB=990円(必要最小限)
・娘:20GB=2,728円
→ 合計:7,986円/月(税込)
ただし、LINEMOはオンライン専用で、店舗でのサポートは一切なし。
スマホ操作に不慣れな家庭や、トラブル対応を重視する場合には不向きです。
最も安く抑えたいなら「組み合わせ」が最適
店舗サポートを受けつつ、月額料金をできるだけ抑えたい場合は、
・父・母:ソフトバンク本体(割引込みで無制限)
・子ども:LINEMOまたはスマホデビュープラン(格安構成)
というハイブリッド契約が現実的です。
通信量が多い大人は無制限プラン、通信量が少ない子どもはミニプランや格安SIMでまかない、全体のコストを最小限にできます。
また、すでに家にソフトバンク光やSoftBank Airを導入している場合、「おうち割 光セット」が適用できるため、ソフトバンク本体プランでも割引が効き、格安SIMとの差が縮まります。
家族4人での最安は「割引+子ども低容量」構成
ソフトバンク本体で最も安く契約するには、
・父母:メリハリ無制限+(割引適用)
・息子:スマホデビュープラン(1GB〜3GB)
・娘:スマホデビュープラン+通話オプション(3GB)
が最も安価かつサポートを受けやすいプラン構成になります。初年度で月額13,000円前後、2年目以降も15,000円程度で維持可能です。
オンラインで手続きができる家庭であれば、LINEMOへの全面乗り換えも選択肢ですが、操作・サポートの難易度とのバランスを取りながら、最適な契約プランを選ぶことが、家族全体の通信費を節約するポイントです。
家族構成に応じて柔軟なプラン選びがカギ
ソフトバンクで家族全員がスマホを契約する場合でも、割引制度をうまく活用し、子どもには低容量・低価格プランを組み合わせることで、想像以上に月額料金を抑えることが可能です。
父母が「メリハリ無制限+」をベースに家族割とおうち割を適用し、子どもたちはスマホデビュープランやLINEMOの3GBプランを活用することで、家族4人で月1万〜1.3万円台という現実的な節約プランが構築できます。
また、通信費を下げるうえで重要なのは、「全員を1つのプランにそろえること」ではなく、それぞれの使い方に合わせて最適なプランを柔軟に組み合わせることです。
サポート重視かコスト重視か、使用頻度や通信量を踏まえて判断すれば、無理のない節約が実現できます。
家族全体のスマホ代を見直したい方は、まずは通信量と利用スタイルを洗い出し、プランの組み直しから始めてみましょう。