赤ちゃんが生まれる準備として、揃えなければならない「ベビーグッズ」。
でも実際に育児が始まってみると、「これ、ほんの数ヶ月しか使わなかった…」というアイテムも少なくありません。
限られた使用期間に対して、高額な出費を強いられることも多く、出産準備を始めたばかりのママ・パパの中には「できるだけ節約したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、新品にこだわらず、上手にレンタルやリユースを活用して賢く育児を乗り切る方法をご紹介します。
- どのベビーグッズなら中古やレンタルでも安心?
- そもそも何が本当に必要?
- 人気のレンタルサービスはどれ?
- 新品で買ったほうがいいものは?
初めての育児でも迷わず使える実践的な情報を、わかりやすく解説します。
もくじ
ベビーグッズってどのくらいお金がかかるの?
出産・育児が始まると、多くの家庭がまず直面するのが「ベビーグッズの準備」にかかる費用です。
赤ちゃんの成長に合わせて必要なものがどんどん変化するため、気がつけば数十点以上のアイテムを購入していた…というケースも少なくありません。
では実際に、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
以下は、一般的な育児用品の費用目安です。
- ベビーベッド:15,000〜40,000円
- 布団セット:10,000〜30,000円
- チャイルドシート:15,000〜50,000円
- ベビーカー:20,000〜60,000円
- バウンサー・ハイローチェア:10,000〜30,000円
- ベビーバス・お風呂グッズ:3,000〜10,000円
- 搾乳機・哺乳瓶セット:5,000〜15,000円
- おむつゴミ箱・ベビー用家具:5,000〜15,000円
これらをすべて揃えると、軽く10万~20万円以上になるのが一般的です。
しかも、使用期間は短く「買ったのに数ヶ月で不要になる」ことも多いため、できるだけコストを抑えたいと感じるママ・パパは少なくありません。
そこで注目されているのが、「ベビーグッズはすべて新品で買う必要はない」という考え方です。
新品でなくても大丈夫なベビーグッズとは?
赤ちゃんの衛生や安全を考えると、「新品じゃないと不安」と感じる方も多いかもしれません。
ですが、実は中古品やレンタルでも十分なクオリティ・安全性を確保できるアイテムも数多くあります。
ここでは、中でも「新品でなくても安心して使える」とされる代表的なベビーグッズを紹介します。
1. ベビーベッド・布団類
ベビーベッドは使える期間が短く、ほとんどの家庭で生後半年~1歳未満で卒業するケースが多いため、中古やレンタルに最適なアイテムです。
布団類も清潔に洗濯・除菌されたものであれば中古でも安心して使えます。
2. ベビーバス・バウンサー
使用期間が非常に短く、なおかつプラスチック製など洗える素材が中心のため、中古やレンタルで十分対応できます。
バウンサーも同様で、必要なのは新生児期~寝返りまでのわずか数か月程度です。
3. ベビー服・肌着
赤ちゃんは短期間でサイズアウトするため、ベビー服はフリマアプリや知人からのお下がり</strongで十分対応可能です。
特に新生児~3ヶ月頃までは外出も少ないため、見た目よりも機能性と枚数が重要です。
4. 抱っこ紐・スリング
清潔に使われていたものであれば、抱っこ紐も中古・レンタル可能です。
人気ブランド品は中古市場でも豊富に流通しており、使用後のリセールバリューも高いのが特徴です。
5. おもちゃ・絵本類
特に0歳〜1歳の知育玩具や布絵本などは、汚れても洗えるものが多く、レンタルや中古の活用がしやすいジャンルです。
月齢に応じて遊ばなくなるため、「買うより借りる」が効率的です。
衛生面は大丈夫?中古やレンタルの安全性チェック
中古品やレンタル品で気になるのが「清潔なの?」「安全性に問題ないの?」というポイントですよね。
最近では多くのサービスが徹底した清掃・消毒・メンテナンス体制を整えており、衛生面での不安は大幅に軽減されています。
レンタル業者が行っている衛生管理の一例
- 高温スチームやアルコール除菌による清掃
- 使用履歴やメンテナンス履歴の管理
- シミ・破損・パーツ欠損があるものは除外
- 肌に触れるパーツは予備カバーや使い捨てパーツを用意
中古品をフリマアプリなどで購入する場合は、次のような点を事前にチェックしておくと安心です。
- 商品の状態写真(使用感・破れ・変色の有無)
- 取扱説明書や付属品が揃っているか
- メーカーやモデルの安全基準(PSC・SGマークなど)
- 洗濯可能な素材かどうか
衛生面に不安を感じる方は、「布製品だけ新品を買って、本体はレンタルや中古にする」という使い分けがおすすめです。
ベビーグッズのレンタルサービスを上手に使うコツ
レンタルサービスは、ベビー用品を必要な期間だけ安く使える、非常に便利な選択肢です。
ただし、「借りたけどすぐに使わなくなった」「借りるより買ったほうが安かった」という失敗もあるため、いくつかのポイントを押さえて上手に活用することが大切です。
上手に使うためのコツは以下の通りです:
- 使用する期間を明確にする:短期間しか使わないもの(ベビーベッド・ベビーバスなど)はレンタルが最適です。
- 価格比較をする:新品購入価格とレンタル費用を比較し、3ヶ月以上使う場合は購入が割安になるケースもあります。
- 返却時期を忘れずに:使わないのにレンタルを延長し続けるのは損。使わなくなったら早めに返却を。
- 送料・保証内容をチェック:往復送料込みか、破損時の補償があるかどうかも要確認です。
- キャンペーンやクーポンを活用:初回割引やセットレンタルで、よりお得になるサービスもあります。
「買うより借りたほうが安くて気軽」なだけでなく、「保管の手間がいらない」「使い終わったらすぐ手放せる」という心理的・物理的なメリットも、レンタルの大きな魅力です。
【2025年版】おすすめのベビーグッズレンタルサービス5選
ベビーグッズは使用期間が限られているものが多く、「必要な時期にだけ使える」レンタルサービスは、コスパ面でもスペース面でも非常に有効な手段です。
安定した人気を誇るおすすめのベビー用品レンタルサービスを5社ご紹介します。
1. ベビレンタ(Babyrenta)
業界トップクラスの品揃えと、自由度の高いレンタル期間が魅力!
- 対応エリア:全国
- レンタル期間:1週間~半年以上まで自由に選べる
- 送料:商品によって異なる(明示あり)
- 取扱品目:ベビーベッド、チャイルドシート、ハイローチェア、バウンサー、ベビーカーなど多数
ベビレンタは全国配送に対応し、商品ページにあるレビューも豊富で選びやすいのが特徴。
必要な期間だけ借りられるうえ、気に入ったら「買い取り」も可能です。
破損補償もついており、初心者でも安心して利用できます。
2. DMMいろいろレンタル(ベビー・キッズカテゴリ)
DMMが運営する信頼性と、お得な料金体系が魅力!
- 対応エリア:全国
- レンタル期間:2日~30日から選択
- 送料:一部商品は送料無料
- 取扱品目:抱っこ紐、ベビーカー、搾乳機、空気清浄機、チャイルドシートなど
「ちょっとだけ使いたい」「旅行や帰省のときだけ使いたい」という人にぴったり。
スピーディーな発送や、クレジットカード決済の簡単さなど、DMMならではの手軽さが魅力です。
3. ナイスベビー
育児支援の老舗レンタルサービス。丁寧なサポート体制で安心!
- 対応エリア:全国(主に本州・一部離島を除く)
- レンタル期間:15日~半年単位の長期にも対応
- 送料:商品によって異なる
- 取扱品目:ベビーベッド、布団、スケール、バウンサー、ベビーバスなど
創業から40年以上の実績を持つ信頼の老舗。
衛生管理・配送設置の丁寧さでも定評があり、特に新生児用品のレンタルを考えている方に最適です。
Web注文と電話注文の両方に対応しています。
4. カトージレンタル(KATOJI)
ベビー用品メーカーが手がける、高品質レンタルサービス
- 対応エリア:全国
- レンタル期間:1週間~90日など、商品ごとに設定
- 送料:往復送料あり(地域により異なる)
- 取扱品目:ベビーベッド、チェア、ベビーカー、プレイヤードなど
人気のベビーブランド「カトージ」が直接運営するサービス。
取り扱い商品はすべて自社製品で、信頼性も抜群。
品質にこだわりたい方や、カトージ製品を検討中の方におすすめです。
5. ベビーランド
レンタル・販売両対応!用途に応じて選べるサービス
- 対応エリア:全国(店舗は関東中心)
- レンタル期間:1ヶ月~6ヶ月程度が中心
- 送料:地域別に明示(商品によっては送料無料もあり)
- 取扱品目:ベビーベッド、布団セット、ベビーゲート、ベビーバス、スケールなど
通販と店舗販売を併用しているため、試してから購入したい人にも便利。
東京・埼玉エリアでは自社配送もあり、急な出産準備にも対応しやすい点が支持されています。
中古購入・リユース活用で押さえておきたいポイント
「できるだけ出費を抑えたい」と考える子育て世帯にとって、中古品やお下がりの活用はとても心強い選択肢です。
特にベビーグッズは使用期間が短く、状態の良いものが多いため、上手に活用すれば数万円単位の節約効果が期待できます。
おすすめの入手先(フリマアプリ・地域掲示板・バザーなど)
中古のベビーグッズは、さまざまな場所で手に入れることができます。
以下のようなルートを活用すると、必要なものを手軽に、しかも格安で入手可能です。
- メルカリ・ラクマなどのフリマアプリ:全国から探せて、価格帯も豊富。使用感や状態が写真で確認できる。
- ジモティー:地域密着型の掲示板。引き取り限定の無料出品も多く、送料が不要なのが魅力。
- 地域の子育て支援センター・児童館の掲示板:保護者同士のつながりで、譲り合いが活発なことも。
- 保育園・幼稚園のバザー:地域限定品や園指定用品が手に入りやすく、価格も非常に良心的。
状態チェックのポイント
中古品を購入する際には、価格だけでなく安全性・衛生面・耐久性にも注意が必要です。
以下の点をしっかり確認しましょう。
- 取扱説明書や付属品が揃っているか(特にベビーカーやチャイルドシートなど安全性が関わる製品)
- 目立つ破損・劣化がないか(金属部分のサビ、布の破れ、ベルトのゆるみなど)
- 清掃・消毒がされているか(可能であれば自分でも洗浄・除菌)
- 対象月齢・年齢が今の赤ちゃんに合っているか(モデルによって対象範囲が異なります)
使い終わったあとの“お譲り”や“売却”も視野に
中古で購入したものは、使い終わったあとに再びリユースに回すことで、さらに経済的になります。
- フリマアプリで再販売:購入時と近い価格で売れるケースもあり。
- 地域掲示板やママ友グループで譲る:送料不要で感謝されることが多い。
- バザーや回収団体に寄付:社会貢献にもなり、スペースもすっきり。
「使い捨て」ではなく「回して使う」ことを前提にすると、モノの選び方も自然と変わり、賢い買い方・使い方の意識が身につきます。
新品で買った方が良いアイテムはある?
すべてのベビーグッズが中古やレンタルでOKというわけではありません。
中には安全面・衛生面・衛生消耗の観点から、新品で購入した方が良いものも存在します。
以下のようなアイテムは、新品購入を基本と考えるのが安心です。
- 哺乳瓶・乳首・搾乳機のシリコン部分:口に入れるものなので、衛生面を最優先に。
- ベビー用の歯固め・おしゃぶり:素材の劣化や使用歴が見えづらいため、新品が望ましい。
- チャイルドシート(特に中古の使用年数不明なもの):経年劣化や事故歴があると安全性に影響。
- 肌に直接触れるもの(肌着・ガーゼなど):特に新生児期はデリケートな肌を守るために新品を推奨。
- 電動ベビースウィングやモニター類:中古では不具合や動作不良が見抜きにくい。
「全部を新品にする必要はないけれど、大事なところだけは安心を優先する」
このように“使い分ける意識”が、節約と安心のバランスを取る鍵になります。
「すべて新品」はもう古い!ベビーグッズは“選んで借りる・譲る”時代へ
赤ちゃんとの暮らしを始めるにあたって、必要になる育児用品はたくさんあります。
しかし、そのすべてを新品で揃える必要はありません。
むしろ、使用期間の短いベビーグッズはレンタルや中古品をうまく取り入れることで、家計にもスペースにもやさしい育児が実現します。
今回の記事でご紹介したように、
- レンタルは「使う時だけ」の最適解
- 中古品でも安全に使えるものはたくさんある
- 新品が安心なアイテムは、ポイントを絞って購入
こうした“メリハリ”のあるベビーグッズ選びが、これからの子育てではスタンダードになりつつあります。
「育児に必要なお金=すべて自己負担」ではなく、「上手に選ぶ・借りる・譲り合う」
そんな新しい視点で、無理のない子育てと賢い節約を両立していきましょう。