洋服代をできるだけ抑えたい。でも、いつも同じ服ばかりで着回しに悩んでしまう。
そんなジレンマを抱える人にとって、ファッションレンタルはひとつの新しい選択肢になりつつあります。
毎月定額で洋服が借りられ、手持ちの服を増やさずにおしゃれが楽しめる。
便利な仕組みに見える一方で、気になるのはやはり「節約になるのかどうか」という点ではないでしょうか。
この記事では、ファッションレンタルが本当に経費節約につながるのか、服を購入する場合とのコストや使用頻度を比較しながら、実際のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
自分にとってお得な選択はどちらか。迷っている方の判断材料になる内容を、しっかりと掘り下げてご紹介します。
もくじ
ファッションレンタルが注目される理由
ファッションレンタルはここ数年で急速に認知度が高まり、特に働く女性やミニマリスト志向の方の間で人気を集めています。
毎月定額で複数の洋服を借りられるという手軽さや、クローゼットがスッキリするメリットなどがあり、所有するよりも「借りる」選択肢が広がりつつあります。
では実際に、ファッションレンタルはコスト面でも「節約」になるのでしょうか?
洋服を購入した場合とレンタルした場合でかかる費用や、服の使用頻度などを比較しながら、経費面での利点と注意点を徹底的に解説していきます。
月額制ファッションレンタルの平均的な価格
ファッションレンタルサービスにはさまざまなプランがありますが、おおよその月額料金は以下の通りです。
- ライトプラン(3着/月):月額 7,000〜9,000円
- スタンダードプラン(5着前後/月):月額 10,000〜13,000円
- ハイエンド・ブランド特化型:月額 15,000〜20,000円
例えば、人気の「airCloset(エアークローゼット)」では月額7,800円から、スタイリスト付きで洋服が届く仕組みとなっています。
一方、ブランド服に特化した「AnotherADdress(アナザーアドレス)」は月額15,000円〜とやや高額ですが、ハイブランドを定価の10分の1程度で着用できると好評です。
人気のファッションレンタルサービス5選!特徴と価格を徹底比較
airCloset(エアークローゼット)
airClosetは日本最大級のファッションレンタルサービスで、プロのスタイリストが利用者の好みに合わせて洋服を選んでくれるのが大きな特徴です。
自分で選ばなくてもコーディネートが届くため、忙しい女性やファッションに自信のない方にも人気があります。
シンプルできれいめな服が中心で、通勤や日常使いに向いたアイテムが豊富。返却期限がなく、自分のペースで着られるのも魅力です。
- テイスト:きれいめカジュアル、通勤スタイル、大人フェミニン
- 主なプランと価格:ライトプラン(月3着):月額7,480円(税込)
レギュラープラン(着放題):月額10,800円(税込)
Rcawaii(アールカワイイ)
Rcawaiiは、若い女性を中心に人気の高いレンタルサービスで、ガーリー系・フェミニン系・韓国系など幅広いトレンドファッションをカバーしています。
イベントやデート服、ライブ参戦コーデなど“映える”スタイルを多く揃えており、10代〜30代前半の女性に特に支持されています。
スタイリストによるコーデ提案があり、借り放題プランでは即日発送にも対応しています。
- テイスト:フェミニン、韓国系、ガーリー、モテ系、トレンド重視
- 主なプランと価格:月1回3着プラン:月額6,800円(税込)
借り放題プラン:月額10,800円(税込)
Brista(ブリスタ)
Bristaは、30代以上の働く女性をターゲットにしたハイグレードなファッションレンタルサービスです。
自社保有のブランドアイテムを、チケット制で月ごとに自由に借りられる仕組みで、通勤用・セミフォーマル・プレゼン時のきちんと見えなど、ワンランク上の着こなしを実現できます。
1点あたりの単価が高いため、少ない数でも“良い服を着たい人”におすすめです。
- テイスト:きれいめ、オフィス向け、高品質ブランド、大人の上品スタイル
- 主なプランと価格:シルバープラン(9チケット):月額11,000円(税込)
ゴールドプラン(18チケット):月額22,000円(税込)
MECHAKARI(メチャカリ)
MECHAKARIは、ストライプインターナショナル(アースミュージック&エコロジーなど)運営のサブスク型レンタルサービスです。
全て新品のアイテムが届くのが大きな魅力で、返却すれば何度でも新しい服に交換可能。20代〜30代のカジュアル派に人気で、ベーシックからトレンドまでバランス良く展開しています。
着たアイテムを割引価格で購入することもできます。
- テイスト:カジュアル、ナチュラル、ガーリー、オフィスカジュアルも一部あり
- 主なプランと価格:ライトプラン(1着):月額3,278円(税込)
スタンダード(3着):月額6,380円(税込)
プレミアム(5着):月額10,780円(税込)
AnotherADdress(アナザーアドレス)
AnotherADdressは三越伊勢丹が運営するラグジュアリーファッションのレンタルサービスで、国内外のハイブランドを定価の1/10ほどで着用できるのが最大の魅力です。
20代後半〜40代のファッション感度が高い層を中心に人気で、百貨店クオリティの高品質な服を気軽に楽しめます。
1点あたりの価格は高めですが、特別な日や季節の変わり目に「一流を試したい人」に最適です。
- テイスト:モード、ラグジュアリー、ハイブランド、都会的・洗練された雰囲気
- 主なプランと価格:月3着スタンダードプラン:月額11,880円(税込)
1着単品レンタル:都度課金式(1着3,000円〜7,000円前後)
服を買う場合の年間費用と比較
ファッションにかける年間支出は個人差がありますが、以下はよくあるケースの目安です。
- 月5,000円 × 12か月 = 年間60,000円(プチプラ志向)
- 月10,000円 × 12か月 = 年間120,000円(中価格帯)
- 月15,000円 × 12か月 = 年間180,000円(ブランド志向)
つまり、月額レンタルが10,000円の場合、年間120,000円と中価格帯の服を購入する人とほぼ同額です。
ただし、購入の場合はクリーニング代、収納スペース、買い物の手間などが追加で発生するため、レンタルの方が時間的・精神的コストが抑えられる側面もあります。
着用頻度とコーディネートの幅から見るコスパ
購入した服は気に入れば何度も着ることができますが、流行が変わったり、体型が変化すると着なくなるリスクもあります。
その点、レンタルは毎月違うテイストやブランドの服が楽しめるため、以下のような方にとっては非常にコスパが高く感じられます。
- 出社や外出の頻度が高く、服装をよく変えたい
- トレンドを取り入れたいが、毎回買い替えるのは負担
- 収納スペースが限られており、服を増やしたくない
また、レンタルではスタイリストの提案が受けられるサービスもあり、着こなしの幅を広げたい人にも向いています。
特に「毎月3~5着借りて着回す」スタイルであれば、同額での購入よりコーディネートの自由度が高くなります。
節約につながるのはどんなタイプの人?
タイプ | レンタルが節約になる理由 |
---|---|
ミニマリスト志向 | 服を増やさずに済み、クローゼットの圧迫や管理コストがゼロになる |
仕事で人前に出る機会が多い | 毎回違う服を着る必要があるので、購入よりもコストダウンにつながる |
流行に敏感で服を頻繁に買い替える | 流行の服を「買う」よりも「借りる」ほうが経済的 |
家事・育児で買い物の時間がとれない | スタイリスト付きサービスで買い物いらず、失敗も減る |
注意点:節約にならないケースもある
もちろん、ファッションレンタルが必ずしも節約になるとは限りません。
以下のような人にとっては、割高に感じる可能性もあります。
- 外出が少なく、服をほとんど着回さない
- すでに手持ちの服で十分満足している
- 1着を何年も着るスタイルで、服の消費サイクルが長い
このような場合は、無理にサブスクを続けることで月額料金がかさみ、逆に無駄遣いとなることもあるため注意が必要です。
レンタルは「節約と満足のバランス」を取りたい人に最適
ファッションレンタルは、ただの“おしゃれツール”ではなく、上手に使えば「時間・空間・お金」すべてを節約できる仕組みでもあります。
クローゼットに服が増えない、毎回選ぶ手間が省ける、流行のアイテムを買い替える必要がない。
それらすべてが積み重なると、日常の負担を軽くしてくれる大きな力になります。
一方で、外出が少ない人や服にあまりこだわらない人にとっては、買ったほうがコスパが良いケースもあるのが事実です。
大切なのは、「自分のライフスタイルや価値観に合うかどうか」。
まずはお試しプランからスタートして、自分にとっての節約につながるのかを見極めてみてはいかがでしょうか。
ファッションレンタルは、節約とおしゃれを無理なく両立したい人にとって、きっと新しい可能性を広げてくれるはずです。