毎月の電気・ガス・水道代、「もう少し安くしたい!」と思ったことはありませんか?
でも、「節約」というと面倒だったり、専用のグッズが必要だったり…とハードルが高く感じることも。
でも実は、今すぐ・誰でも・コストゼロで始められる節約方法がたくさんあるんです。
今回は、電気・ガス・水道それぞれについて、初心者向けの節約ポイントを5つずつ厳選してご紹介。
どれも「習慣をちょっと変えるだけ」でできるものばかりなので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね!
もくじ
【電気】初心者向け・誰でもできる節約ポイント5選
使わない家電のコンセントを抜く(待機電力カット)
家電は電源を切っていても、コンセントが差さったままだと「待機電力」が発生しています。
エアコンやテレビ、電子レンジなどは特に待機電力が高く、家庭全体の電気代の約5~10%がこの無駄な電力だと言われています。
例えば、年間電気代が10万円の場合、5,000円~1万円ほどが待機電力のムダ。
これをカットするだけで、かなりの節約効果があります。
使わない時はこまめにコンセントを抜く習慣を。
手が届きにくい場所は電源タップ(スイッチ付き)を使うと便利です。
✔ ポイント
長期使わない家電(季節家電など)は特に忘れずに。
Wi-Fiルーターなど、常時稼働が必要なものは無理に抜かないように注意。
エアコンの温度設定を見直す(夏28℃・冬20℃目安)
エアコンは家庭内で最も電気を消費する家電のひとつ。
冷房・暖房ともに、設定温度を1℃変えるだけで電気代が約10%節約できると言われています。
環境省が推奨するのは、夏は冷房28℃、冬は暖房20℃が目安。無理のない範囲で設定を見直してみましょう。
また、設定温度だけでなく、フィルター掃除も月1回程度行うと冷暖房効率がUPし、さらに節約に。
扇風機やサーキュレーターを併用すれば、体感温度が変わり、冷暖房効率がさらに良くなります。
✔ ポイント
夏はカーテンやブラインドで日差しを遮るのも効果的。
冬は厚着&ひざ掛けなどで体感温度UPを。
冷蔵庫の開閉時間を短く&開ける回数を減らす
冷蔵庫は24時間365日稼働する家電で、消費電力が大きいもののひとつです。
ドアを開けるたびに冷気が逃げてしまい、庫内温度を戻すために余計な電力を消費してしまいます。
「何を取り出すか決めてから開ける」「開閉はなるべく1回で済ませる」といったちょっとした意識で節電が可能。
また、詰め込みすぎは冷気の流れを悪くするので、冷蔵庫の中は7割収納が理想的です。
✔ ポイント
温度設定は「強」にせず、季節に応じて「中」を基本に。
熱いものは冷ましてから入れると負担が減ります。
洗濯はまとめて行い、乾燥機はできるだけ使わない
洗濯機も意外と電気を食う家電。特に乾燥機は洗濯の約2~3倍の電気を消費します。
そのため、洗濯はこまめに回すのではなく、ある程度まとめて行うほうが効率的です。
乾燥は天気が良い日は外干しや部屋干しを活用し、できるだけ乾燥機の使用を減らしましょう。
また、節水・節電機能がついた洗濯機なら「おまかせ」コースより「節電モード」を選ぶのも有効です。
✔ ポイント
夜間電力が安いプランの方は、深夜に洗濯するのも節約に。
脱水をしっかりかけてから干すと、乾きやすくなります。
テレビを見ていない時は消す(つけっぱなしを防ぐ)
なんとなくテレビをつけっぱなしにしていませんか?
テレビは1時間あたりおおよそ30~70Wの電力を消費。
仮に1日5時間つけっぱなしにしていると、月に約100円~200円、年間では1,000円以上のムダが発生することに。
見ていない時はこまめに電源を切るだけでなく、最近のテレビなら「省エネモード」や「自動オフ機能」が搭載されていることもあるので、それを活用するとさらに節約になります。
✔ ポイント
家族みんなで「見終わったら消す」を徹底!
スマホやタブレットで視聴する時間が増えているなら、そちらのほうが低電力な場合も。
【ガス】初心者向け・誰でもできる節約ポイント5選
お湯の温度設定を低めにする(38~40℃目安)
ガス代節約で最も簡単なのが「お湯の温度設定」を見直すことです。
給湯器の設定温度が高いと、蛇口で水を混ぜてちょうどいい温度にしていませんか?
これではガスも水もムダ。給湯器の温度を38~40℃にしておけば、混ぜる必要がなく、効率的にお湯が使えます。
特に冬場は高温設定にしがちですが、適温に設定しておくことで、給湯器が無駄にガスを消費することを防げます。
一度設定すればあとはそのままでOKなので、ガス節約の「基本中の基本」と言えます。
✔ ポイント
食器洗いなどで高温が必要な時だけ一時的に上げるのが◎。
体調や季節に合わせて無理のない範囲で見直すのがコツ。
シャワーは短時間で済ませる(こまめに止める)
お風呂のガス代を抑えるなら、シャワーの使い方がカギです。
一般的に、シャワーは1分間で約12Lのお湯を使うと言われています。
例えば5分短縮するだけで、60Lの節水=ガス代も大幅カットにつながります。
シャンプーや体を洗っている時はシャワーを止める習慣をつけるのがベスト。
こまめに止めるだけで、年間で数千円のガス代節約が見込めます。
最近は「一時止水機能付きシャワーヘッド」も普及しているので、ワンタッチで止められるものを使うとストレスなく続けられます。
✔ ポイント
家族全員で意識するだけで効果倍増。
節水シャワーヘッドに変えるとさらに効率UP(コストがかかるので余裕があれば)。
鍋やフライパンは蓋をして加熱する
料理中のガス代も、ちょっとした工夫で大きく変わります。
特に意識してほしいのは、鍋やフライパンを使う時は必ず蓋をすること。
蓋をすることで、熱が逃げず、沸騰や加熱の時間が短縮され、約20~30%のガス代節約効果があると言われています。
例えば、お湯を沸かすときも蓋をすることで、倍以上の速さで沸騰することも。パスタを茹でる、煮物を作るなど、どんな料理でも「とにかく蓋を活用」が鉄則です。
✔ ポイント
圧力鍋ならさらにガス使用量を半分近くまで抑えられます。
炒め物も途中で蓋を使うと早く火が通り、時短にも。
食器洗い時はお湯を出しっぱなしにしない
食器をお湯で洗うと、冬場などは特に快適ですが、お湯を流しっぱなしにするとガス代も水道代もダブルでムダ遣いになります。
例えば、10分間お湯を流しっぱなしにした場合、約120Lを消費する計算。ガス代も水道代も見えないところでどんどん積み重なっています。
基本は「ため洗い」が理想的。洗い桶を使い、汚れを落とす時だけお湯を流す習慣に変えると、使用量をぐっと減らせます。
食器洗い機を使う場合も、最近は省エネ・節水モデルが増えているので、使い方次第では手洗いよりも効率的になることもあります。
✔ ポイント
油汚れが多いものは、紙などでふき取ってから洗うと節約に。
一度に洗い物をまとめると、すすぎの回数も減らせます。
追い炊きを減らし、家族は時間を空けずに続けて入浴する
追い炊きはとても便利な機能ですが、実はかなりのガスを消費する節約泣かせの機能です。
家族がバラバラに入浴する場合、何度も追い炊きを使っていませんか?
このムダを減らすには、家族全員ができるだけ時間を空けずに順番に入浴するのがベスト。
また、追い炊きよりも「保温機能」のほうがガスの使用量が少ないので、保温を上手に活用するのも効果的。
さらに、お風呂の蓋をしっかり閉めておくと、温度が冷めにくく、追い炊き回数を減らせます。
✔ ポイント
入浴のタイミングをそろえると節約+家事も効率的。
浴槽に断熱シートを使うと、さらに冷めにくくなります。
【水道】初心者向け・誰でもできる節約ポイント5選
お風呂の残り湯を洗濯や掃除に再利用する
お風呂は家庭内で最も多くの水を使う場所で、1回の入浴で約200Lもの水を消費します。
そのまま流すのはもったいない!残り湯を洗濯に使えば、1回の洗濯で約40L分の水道代が節約可能です。
掃除やベランダの水撒き、トイレの流し水などにも活用でき、環境にもお財布にも優しい方法です。
再利用する際は、できれば洗濯の「洗い」工程のみに使用し、「すすぎ」はきれいな水道水を使うと衛生面も安心です。
また、残り湯ポンプがあると手軽に活用できますが、バケツで汲み出すだけでも十分実践できます。
✔ ポイント
残り湯は時間が経つと雑菌が増えるので、なるべくその日のうちに使い切るのが基本。
残り湯が使えない場合は、少量の洗濯物はまとめ洗いして節水を。
食器洗いはため洗い(または食洗機活用)
流しっぱなしでの食器洗いは、1回で約50L以上の水を使うことも。
食器を洗うときは、ため洗い(洗い桶を使う)を意識するだけで、水の使用量が半分以下になると言われています。
泡を落とす時だけ水を流すようにすれば、さらに節約効果が高まります。
また、意外かもしれませんが、最新の省エネタイプの食洗機は手洗いよりも少ない水で洗浄可能な場合があり、設置スペースと初期投資に余裕があるなら検討する価値もあります。
✔ ポイント
大きな鍋やフライパンは、先にキッチンペーパーなどで汚れを拭き取ってから洗うと水の節約に。
食洗機は「エコモード」で使うとより節水効果が期待できます。
歯みがきや手洗い時は水をこまめに止める
とても基本的なことですが、歯みがき中や手を洗う時に水を流しっぱなしにしていませんか?
これも1分あたり約6Lの水を消費すると言われています。
例えば、歯みがきの間の約2~3分間水を流しっぱなしにすると、1回で10L以上のムダ使いに。
コップに水をくんで口をすすぐ、手洗い中は泡立てている間は蛇口を閉めるなど、小さな習慣の積み重ねが月間・年間で大きな節水になります。
✔ ポイント
手洗いはハンドソープをしっかり泡立ててから、短時間でしっかり流すのが◎。
小さなお子さんがいる家庭では、節水の習慣づけを一緒に学ぶのもおすすめ。
トイレの「小・大」ボタンを正しく使う
トイレも実は水道代がかさむ場所。
最新式のトイレでなくても、「小・大」ボタンの使い分けはとても重要です。
1回の洗浄で使う水量は、大で約8L~10L、小で約5L程度。
家族全員が毎回「大」で流してしまうと、年間で数千円単位の差が出ることもあります。
見た目は同じ水のようでも、水道メーターはきっちり計測しています。
節水意識を高めるには、家族でルールを決めて徹底するのがポイントです。
✔ ポイント
築年数の古い家は、節水型トイレの導入も将来的な検討材料に。
節水グッズ(タンク内の節水器具)もコストをかけずにできる対策。
洗濯はまとめて行い、すすぎ1回の洗剤を使う
洗濯は1回あたり約50L~100Lの水を消費します。頻繁に少量ずつ洗濯していると、水のムダ使いが加速。
できるだけ洗濯物をまとめて洗うことで、回数を減らし、水の総使用量を削減できます。
さらにおすすめなのが、「すすぎ1回タイプ」の洗剤を活用すること。
通常2回すすぐところを1回で済ませられるため、1回あたり約20~30Lの節水が可能です。
香り付きや漂白機能付きなども多く出ているので、使い心地も問題なしです。
✔ ポイント
洗濯機は「水位設定」を見直し、必要以上の水を使わないように調整。
汚れが少ない衣類は、短時間コースや「お急ぎモード」も節水に◎。
これらの節約術を全て実践した場合、月額でどのくらいの節約になる?
今回は、電気・ガス・水道それぞれ5つずつ、合計15の節約ポイントを紹介しました。
では、これらをすべて実践した場合、月にどのくらいの経費削減が期待できるのでしょうか。
一般的な家庭をモデルに、シミュレーションしてみました。
試算の前提条件
4人家族の標準的な家庭を想定。
月の平均的な光熱費は以下の通りです。
- 電気代:約10,000円
- ガス代:約6,000円
- 水道代:約5,000円(2カ月で10,000円の請求と仮定)
※地域や使用状況により変動はありますが、今回は一般的な例を参考にしています。
電気代の節約シミュレーション
- コンセントを抜く(待機電力カット):約5~10%削減 → 約500円
- エアコンの温度設定見直し:1℃で約10%削減 → 約1,000円
- 冷蔵庫の開閉意識:5%程度削減 → 約500円
- 洗濯のまとめ洗いと乾燥機を減らす:5%程度削減 → 約500円
- テレビの消し忘れ防止:月あたり約100円の節約
合計:約2,600円の節約効果
ガス代の節約シミュレーション
- 給湯温度の見直し:10%削減 → 約600円
- シャワーの短縮:10%削減 → 約600円
- 鍋やフライパンに蓋をする:5~10%削減 → 約300円
- 食器洗いでお湯の出しっぱなしを防ぐ:5%程度削減 → 約300円
- 追い炊きを減らす:5%程度削減 → 約300円
合計:約2,100円の節約効果
水道代の節約シミュレーション
- お風呂の残り湯を再利用:月あたり約1,000円の節水
- 食器洗いでため洗いを実践:20~30%節水 → 約500円
- 歯みがき・手洗いで水をこまめに止める:月あたり約200円の節水
- トイレの「小・大」ボタンの使い分け:月あたり約500円の節水
- 洗濯はまとめ洗い+すすぎ1回洗剤使用:月あたり約500円の節水
合計:約2,700円の節約効果
合計シミュレーション結果
- 電気代:約2,600円
- ガス代:約2,100円
- 水道代:約2,700円
合計:約7,400円の節約が月ごとに期待できます。
注意点
- 季節や使用状況によって節約額は変動します(特に夏場や冬場は電気・ガス使用量が増える傾向にあります)。
- すでに節約意識が高い家庭では、これほどの効果が出ない場合もあります。
- 今までほとんど節約を意識していなかった場合は、想像以上の効果が期待できるケースもあります。
この節約シミュレーションはあくまで目安ですが、「どれだけの効果があるのか」がイメージしやすくなると思います。
ここまで節約できなかったとしても、その効果は意外とよくわかると思いますよ。
今日から始める「小さな節約」で大きな違いを
いかがでしたか?電気・ガス・水道の節約は、「大きな投資」や「難しいテクニック」が必要なものではなく、日々のちょっとした心がけで着実に成果が見えてくるものです。
最初は意識して実践することが大切ですが、続けるうちにそれが「当たり前の習慣」に変わり、無理なく家計の負担を軽くできます。
どの節約術も、今日からすぐ実践できるものばかり。
ぜひ家族みんなで楽しみながら、賢く光熱費ダウンを目指しましょう!
こちらもCHECK
-
-
お金をかけずに光熱水費を節約!初心者でもできる暮らしの基本の節約術10選まとめ
光熱水費は、家計の中で見過ごされがちですが、じつはちょっとした工夫で大きな節約効果が期待できる項目です。 総務省の家計調査などの推計では、4人家族の月の光熱水費は平均で25,000~28,000円とさ ...
続きを見る