2025年現在、日本の家庭を取り巻く食費の環境は大きく変わりつつあります。
食品の値上がりが続く中、無理なく節約しながらも、健康的で満足感のある食事を作るには、食材選びの工夫が欠かせません。
節約といっても、安いだけの食材では栄養が偏ったり、食べ飽きたりしてしまうものです。
そこで重要になるのが、「安くて、応用が効き、保存がしやすく、栄養バランスも良い」食材の活用です。
本記事では、2025年6月時点で特にコストパフォーマンスに優れた、節約料理に欠かせない食材を10種類厳選し、それぞれの特徴・価格・保存法・レシピ例を交えて詳しくご紹介します。
日々の献立に役立つ情報をぎっしり詰め込みましたので、ぜひご活用ください。
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もくじ
節約料理に欠かせない食材10選
1. もやし
価格目安:1袋(約200g)で20~50円。特売では1袋19円以下も。
主な栄養:ビタミンC、カリウム、食物繊維、葉酸
保存方法:水に浸して冷蔵すれば3〜5日持つ。冷凍可(調理後向き)。
特徴と活用法
もやしは圧倒的な安さと汎用性を誇る節約食材の王様。
シャキシャキ食感で満足感があり、加熱も早く時短料理に向いています。
味にクセがないのでどんな調味料にもなじみ、肉・卵・豆腐との相性も抜群です。
定番レシピ
・もやしと豚こまの甘辛炒め
・ごま油と塩で簡単ナムル
・卵とじで中華風炒め
・ラーメンや焼きそばのかさ増しに
・味噌汁やスープの具材にも活用可能
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2. 豚こま切れ肉
価格目安:100gあたり98〜138円程度(2025年6月現在)
主な栄養:タンパク質、ビタミンB群、鉄分、脂質(部位による)
保存方法:冷凍保存が基本。小分け+下味冷凍で効率的に活用可能。
特徴と活用法
複数部位の切れ端で構成されているため見た目は不揃いですが、味や食感には問題なし。
炒める、煮る、揚げる、団子にするなど、料理の主役にもなれる万能食材。
下味や片栗粉コーティングで驚くほど柔らかく仕上がります。
定番レシピ
・豚こまの生姜焼き風炒め
・豚こま団子の甘酢あんかけ
・カレーや肉じゃがの具として応用
・野菜巻きや薄切りロールカツにも活用可能
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3. キャベツ
価格目安:1玉200〜300円。カット野菜の約6〜7袋分に相当。
主な栄養:ビタミンC、ビタミンU、食物繊維、カリウム
保存方法:冷蔵で2週間以上保存可能。芯を湿らせて包むと鮮度長持ち。
特徴と活用法
重量があるためボリュームが出しやすく、外葉から芯まで余すところなく使える高コスパ野菜。
サラダ・炒め物・煮込み・漬物・スープなどあらゆる調理法に対応。
定番レシピ
・千切りキャベツでボリューム副菜
・豚バラとキャベツの味噌炒め
・野菜スープのかさ増しに
・芯はコンソメ煮、外葉は炒め物に
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4. 鶏むね肉
価格目安:100gあたり70〜110円程度。まとめ買いが効率的。
主な栄養:高タンパク、低脂質、ビタミンB6、ナイアシン
保存方法:冷凍が基本。カットして下味冷凍すれば時短にも。
特徴と活用法
ダイエット・筋トレ層からも支持される食材で、節約しながら栄養補給できる優等生。下処理を丁寧にすればパサつきを防ぎ、ふっくらジューシーに仕上がる。
定番レシピ
・蒸し鶏やサラダチキン風に
・そぎ切り→下味→焼いてピカタ風
・鶏天や唐揚げもおすすめ(油少なめでOK)
・そぼろ、そぎ切り、厚切りと切り方で応用自在
5. 卵
価格目安:1パック10個入りで198〜278円程度
主な栄養:必須アミノ酸、脂質、ビタミンA・B・D、鉄分
保存方法:冷蔵で2〜3週間保存可能。冷凍不可。
特徴と活用法
完全栄養食ともいわれ、1個でおかずにも副菜にもなる汎用性抜群の節約食材。
特に「つなぎ」「ボリュームアップ」「色どり」すべてに役立つ万能アイテム。
定番レシピ
・卵焼き、オムレツ、スクランブルエッグ
・親子丼や炒飯などの主食に活用
・茶碗蒸しやキッシュなどにもアレンジ可能
・溶き卵をスープや鍋に加えて栄養補給
6. にんじん
価格目安:1本30〜60円。1袋3本入り100円未満も多い。
主な栄養:βカロテン(体内でビタミンAに変換)、食物繊維、カリウム
保存方法:冷蔵で3週間以上保存可。冷凍もOK(炒め・煮込み向き)。
特徴と活用法
カットしても色あせせず、冷凍も対応。にんじんは「彩り+栄養+甘み」で料理の完成度を大きく上げてくれます。
皮つきのまま調理すれば栄養ロスも最小限。
定番レシピ
・にんじんしりしり(炒めおかず)
・味噌汁・カレー・シチューの具材に
・すりおろしてハンバーグのつなぎに
・グラッセやピクルスで副菜にも最適
7. 玉ねぎ
価格目安:1玉30〜70円。1ネット3玉で150円前後が多い。
主な栄養:硫化アリル、食物繊維、ビタミンB1の吸収を助ける作用
保存方法:常温保存で1か月、冷暗所ならより長持ち。
特徴と活用法
加熱することで甘み・旨味が出て、料理全体を美味しくまとめてくれる名脇役。
生でも加熱でも活用でき、調味効果・保存性・応用力すべて優秀です。
定番レシピ
・玉ねぎ炒めでカレーやシチューのベースに
・かき揚げ、みそ汁、オニオンスープに
・すりおろしてハンバーグの旨味増強に
・スライスしてサラダやマリネに応用可能
8. 大根
価格目安:1本100〜200円。特売なら1本98円も。
主な栄養:ジアスターゼ(消化酵素)、食物繊維、ビタミンC
保存方法:冷蔵で2〜3週間可。冷凍は煮物向き。
特徴と活用法
1本買えば煮物・すりおろし・炒め物・漬物など用途が広く、葉まで使える優秀な節約野菜。出汁をよく吸うので、調味料節約にもつながる。
定番レシピ
・豚バラと煮てこってり副菜
・おろしで焼き魚やうどんの薬味に
・葉はふりかけや菜飯に活用可能
・味噌汁やけんちん汁の具材にもぴったり
9. 納豆
価格目安:3パックセットで70〜100円前後
主な栄養:タンパク質、ビタミンK、ナットウキナーゼ、食物繊維
保存方法:冷蔵で1週間、冷凍すれば1か月保存可。
特徴と活用法
安価で栄養価が高く、たんぱく質と食物繊維が豊富な発酵食品。
腸内環境の改善や骨の健康にも良く、肉や魚の代替食材にもなります。
定番レシピ
・ご飯にのせて定番朝食
・オムレツやチャーハンに混ぜてコク出し
・うどんやそばの具材にして簡単ランチ
・ひきわり納豆でそぼろ風アレンジも可
10. 冷凍うどん
価格目安:1玉30〜50円。5玉入りパックで200円未満も。
主な栄養:炭水化物、少量のたんぱく質
保存方法:冷凍庫で1か月以上保存可能。調理は電子レンジでもOK。
特徴と活用法
調理時間が短く、洗い物も少ない冷凍うどんは、主食の中でも時短・節約・満足度を兼ね備えた優等生。
温・冷どちらにも対応し、具材次第で栄養バランスも補える。
定番レシピ
・具沢山の焼きうどんでメイン1皿完結
・卵とわかめであっさり温うどん
・冷やしぶっかけうどん+天かす+青ねぎ
・味噌煮込みうどんでご飯不要の主食に
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毎日の買い物を変えれば、家計はもっと楽になる
食費を抑えるためにまず見直したいのが、「どんな食材を、どのように選ぶか」という点です。
今回ご紹介した10種類の食材は、いずれも2025年現在で入手しやすく、価格が安定しており、かつ調理の幅も広いものばかりです。
単に安さだけを追い求めるのではなく、保存性・栄養・アレンジのしやすさまでを考慮すれば、節約はもっと効率的になります。
また、冷凍保存・下味調理・作り置きといったテクニックを併用すれば、時間の節約にもつながります。
日々のちょっとした工夫が積み重なれば、1ヶ月・1年単位で大きな節約効果を生むことができます。
今回の食材リストを参考に、ぜひご家庭に合った「節約しながらも美味しい食卓づくり」に役立ててください。