料理をしていると、にんじんの皮やキャベツの芯、ピーマンのヘタなど、当たり前のように捨ててしまう部分って意外と多いものです。でもそれ、本当に「ゴミ」でしょうか?
実は、こうした野菜の“端っこ”には、栄養が豊富に含まれていたり、調理次第でおいしく生まれ変わる可能性がたっぷり。
無理なく取り入れられるちょっとした工夫で、食材を最後まで使い切ることができれば、食品ロスの削減にも節約にもつながります。
この記事では、一般家庭でよく使う野菜を中心に、「皮・芯・ヘタ」をおいしく活用できるレシピを紹介していきます。
いつもの料理に+1のアイデアとして、ぜひ試してみてください。
もくじ
食材を最後まで使い切る!皮・芯・ヘタの活用レシピ集
使い道のない“ゴミ”ではなく、立派な節約食材
料理の準備中に何気なく捨ててしまっている「野菜の皮」や「芯」「ヘタ」。しかし、それらの部分には意外と栄養があり、きちんと活用すれば料理の幅も広がり、食品ロスも減らせます。
特に、にんじんやキャベツ、ブロッコリーなど、家庭で日常的によく使う野菜の“端材”は、ちょっとした工夫で副菜やおやつ、スープの出汁などに活かすことができます。
この記事では、家庭でも簡単にできる「皮・芯・ヘタ」の活用法を、手軽なレシピとともに紹介します。
1. にんじんの皮|炒めるだけで香ばしい副菜に
おすすめ:にんじん皮のきんぴら風炒め
- にんじんの皮(2〜3本分)
- ごま油(小さじ2)
- 醤油(小さじ1〜2)
- みりん(小さじ1)
- 砂糖(少々)
- 白ごま(少々)
皮をむいたにんじんの皮は捨てずに、細切りにしてごま油でさっと炒め、醤油とみりんで味付けするだけ。
仕上げに白ごまをふれば、お弁当にもぴったりの副菜に。
皮にはポリフェノールが豊富に含まれており、栄養面でも優秀です。
2. ブロッコリーの茎|甘みと歯ごたえを活かした炒め物
おすすめ:ブロッコリー茎のごま炒め
- ブロッコリーの茎(1株分)
- ごま油(小さじ1〜2)
- 醤油(小さじ1)
- 砂糖(少々)
- すりごま(小さじ1)
ブロッコリーの茎は、外側の硬い部分を薄くむいて、内側を細切りに。
油で炒めてから、醤油・砂糖・すりごまで味付け。
ほんのり甘くてコリコリとした食感がクセになる一品です。
茎の部分はビタミンCや食物繊維も豊富です。
3. キャベツの芯|スープの具や浅漬けに変身
おすすめ:キャベツ芯のコンソメスープ
- キャベツの芯(1/4玉分程度)
- にんじん(あれば少量)
- 玉ねぎ(1/4個)
- 水(400ml)
- コンソメ(固形1個または顆粒小さじ2)
- 塩・こしょう(少々)
固くて使いにくいキャベツの芯は、薄くスライスして、コンソメスープに入れてコトコト煮込むのがおすすめ。
芯特有のほんのり甘みが引き出され、優しい味わいに。
浅漬けにすればシャキシャキの食感を楽しめます。
4. ピーマンのヘタと種|実は食べられる栄養部位
おすすめ:ピーマン丸ごとチーズ焼き
- ピーマン(3個)
- ピザ用チーズ(30g程度)
- オリーブオイル(小さじ1)
- 塩・こしょう(お好みで)
ヘタを無理に取らずにそのまま縦半分にカットし、中の種も水洗い程度で残すレシピ。
オリーブオイルをかけてチーズを乗せ、トースターで焼けば、ヘタや種も気にならず丸ごといただけます。
ピーマンの種は実は栄養価が高く、ビタミン類が多く含まれています。
5. だいこんの皮|食感を活かしたきんぴらに
おすすめ:だいこんの皮とにんじんのきんぴら
- だいこんの皮(1本分)
- にんじんの皮(1〜2本分)
- ごま油(小さじ2)
- 醤油(小さじ1〜2)
- みりん(小さじ1)
- 砂糖(小さじ1)
- 白ごま(お好みで)
だいこんの皮は厚めにむいて、にんじんの皮と合わせて炒め物に。
ごま油・醤油・みりん・砂糖で甘辛く仕上げれば、シャキシャキの食感がクセになる一品になります。
冷めてもおいしいので作り置きにも◎。
6. ねぎの青い部分|香味野菜として万能に使える
おすすめ:ねぎ青葉の味噌汁/炒め油の香りづけ
- ねぎの青い部分(1〜2本分)
- だし汁(味噌汁の場合:400ml)
- 味噌(大さじ1〜1.5)
- サラダ油(炒め物用:小さじ1〜2)
ねぎの青い部分は捨ててしまう人も多いですが、刻んで味噌汁に入れれば風味と栄養がアップ。
また、油で炒めて香りを立たせた後に肉や野菜を加えると、中華風の風味が引き立ちます。
冷凍して保存も可能なので、刻んでストックしておくのもおすすめです。
7. ごぼうの皮|風味を生かして炊き込みご飯に
おすすめ:ごぼうの皮ごと炊き込みごはん
- ごぼう(皮付き、1/2本〜1本)
- 米(2合)
- にんじん(1/3本)
- 油揚げ(1枚)
- だし(適量)
- 醤油(大さじ1.5)
- みりん(大さじ1)
- 酒(大さじ1)
ごぼうの皮は包丁ではなく、たわしやアルミホイルでこする程度に。皮を残すことで、香りが増して味に深みが出ます。
細かくささがきにして炊き込みご飯にすれば、皮まで丸ごと活かせて無駄なし。
ごま油で炒めてから炊くと風味アップ。
8. じゃがいもの皮|カリッと揚げておやつに
おすすめ:じゃがいも皮のフライドスナック
- じゃがいもの皮(3個分程度)
- サラダ油(適量)
- 塩(適量)
皮をむいたじゃがいもの皮を水洗いして水気をしっかり拭き取り、カリッと揚げて塩を振るだけ。
スナック感覚でおやつやおつまみにぴったり。揚げ焼きにしても十分おいしく、皮ならではの香ばしさが楽しめます。
毎日の料理が変わる!「使い切る」習慣が節約の第一歩
ちょっとした工夫で、普段捨ててしまっていた部分が立派な食材に生まれ変わります。
皮や芯、ヘタといった“端材”には栄養も風味も詰まっていて、活用しないのはもったいないこと。
今回ご紹介したレシピは、どれも手軽にできて、追加の材料や手間もほとんど不要。
食材を使い切ることで、ゴミも減り、家計にもやさしい。そんな持続可能な食生活を、今日から始めてみませんか?