食費がラクになる!子どものいる家庭の「まとめ買い&作り置き」基本ガイド

食費の節約

食費がラクになる!子どものいる家庭の「まとめ買い&作り置き」基本ガイド

子育て世帯にとって、家計の中で特に大きな比重を占めるのが「食費」です。

毎日のお弁当、夜ごはん、子どものおやつ…

買い物や調理に追われる日々の中で、つい無駄な出費が増えてしまうこともありますよね。

そんな時に強い味方になるのが、「まとめ買い」と「作り置き」

しっかり活用すれば、食費の節約だけでなく、買い物の手間や料理にかかる時間も大幅にカットできます。

この記事では、特別なスキルや手間をかけずに実践できる「まとめ買い」と「作り置き」の基本を、子育て中の家庭向けにわかりやすく解説します。

なぜ「まとめ買い&作り置き」が節約につながるの?

まとめ買いや作り置きには、食費と時間の無駄を減らすさまざまなメリットがあります。

  • 衝動買いを防げる:計画的に買うことで、余計なお菓子や加工品を避けられる
  • 安いタイミングでまとめて買える:特売や旬の食材を狙いやすく、単価を抑えられる
  • 外食・中食の回数を減らせる:冷凍・冷蔵保存で忙しい日の“つい買い”を防げる
  • 食品ロスを減らせる:使い切りやすいメニューで無駄が出にくい

家族人数が多いほど、1週間単位で動かす方が効率的

特に子どもがいる家庭では、毎日の食事をどうするかを考えるストレスも減らせます。

ステップ1 まとめ買いの基本ルール

食費がラクになる!子どものいる家庭の「まとめ買い&作り置き」基本ガイド

「まとめ買い」は、節約と時短を両立できる強力な家事術です。

特に子どもがいる家庭では、買い物の回数を減らすだけでもかなりの労力・時間・支出の削減につながります。

ここでは、初心者でも無理なく実践できる「まとめ買いの基本ルール」を詳しくご紹介します。

1. 買い物の頻度を「週1〜2回」に絞る

何も計画を立てずに買い物に行くと、「つい買い」が発生しやすく、余分な支出が積み重なります。

そこでおすすめなのが、1週間分の食材をまとめて購入するスタイルです。

・週末に1回、1週間分の食材を購入
・途中で必要になった場合だけ“ちょい足し買い”を平日に1回まで

このルールを決めておくだけでも、衝動買いやコンビニ利用が減り、節約効果が目に見えてきます。

2. 買い物リストは「献立ありき」で作成する

「今週の献立をざっくり決めてから買い物に行く」と、買い忘れ・無駄買いを防ぎやすくなります。

完璧な1週間分の献立を立てる必要はありません。

以下のような簡単な枠組みでも十分です。

  • メインおかず:鶏肉、豚肉、魚、ミンチなど種類を分散
  • 副菜候補:常備菜(煮物・きんぴら・和え物)
  • 汁物・スープ:味噌汁、コンソメスープなど

このメニューに沿ってリスト化すれば、スーパーでの迷いも激減。

余計な商品に目移りする時間も減ります

3. 冷蔵庫・冷凍庫の中を“在庫チェック”

買い物前に冷蔵庫・冷凍庫の中をざっと確認して、すでにあるもの・残っている食材を把握しましょう。

  • 冷凍してある肉や魚は?
  • 冷蔵庫の野菜室に使いかけの食材はないか?
  • ストックしている乾物や缶詰はあるか?

在庫を見落としてダブって買う=お金の無駄です。

買い物前の在庫チェックは、まとめ買いの基本中の基本といえます。

4. 食材は「使い切れる量」で買う

特売だからといって、食べきれない量を買うのは逆効果。

特に野菜や生鮮品は鮮度の落ちが早く、使い切れずに捨ててしまうともったいないですよね。

  • きゅうりやレタスなど日持ちしない野菜は少なめに
  • にんじん・キャベツ・玉ねぎなど長持ち野菜を多めに
  • カット野菜やカット肉は当日~翌日で使い切る

「1週間で使い切れる量」+「冷凍してストックできる食材」という考え方で買うと、食材ロスを防げます。

5. 買い物の時間帯とお店を工夫する

まとめ買いを成功させるには、「どこで・いつ買うか」も大事なポイント。

たとえば次のような方法が、効率よく・安く買うために効果的です。

  • 生鮮食品はスーパーの“朝一”や“閉店前割引”を狙う
  • 乾物・調味料・冷凍食品はドラッグストアや業務スーパーを活用
  • 子連れ買い物は避ける:つい余計なものを買わされるリスクあり
  • ネットスーパーを併用:重い物やまとめ買いの効率アップに

“どこで何を買うか”を自分の中で定型化すると、買い物時間も短縮され、日常がグッと楽になります。

6. まとめ買いした食材の保存計画もセットで

買ってきた食材を「どう保存するか」も大事です。

まとめ買い後に次のような流れで処理しておくと、食材の鮮度を保ちながら作り置きに活かせます。

  • 肉類は小分け冷凍してラップ+ジップ袋保存
  • 葉物野菜は水気を拭いて保存袋+冷蔵
  • もやし・豆苗はペーパータオルで包むと長持ち
  • きのこ類は冷凍でうまみアップ+時短にも◎

「保存する前提」で買い物し、「保存してから冷蔵庫にしまう」ことで、食材ロスを防ぎながら調理の時短にもつながります。

まとめ買いは“戦略的に買って、使い切る”がカギ

まとめ買いは、買い物の時間を減らすだけでなく、家計の無駄も大きく削減できます。

そして何より、忙しい子育て中の毎日に「ゆとり」が生まれるのが最大のメリットです。

  • 買う頻度を決める
  • メニューを元にリストを作る
  • 冷蔵庫の中を見てから出かける
  • 安さだけでなく“使い切れる量”を意識する
  • 保存法まで考えて買い物する

最初は少し手間に感じるかもしれませんが、「考える回数が減る」「余計な出費が減る」ことを体感すれば、きっと続けたくなるはずです。

ステップ2 作り置きしやすい料理とその特徴

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「作り置き」と聞くと、何品も一気に作るイメージがありますが、無理のない範囲で2〜3品から始めればOKです。

ここでは、冷蔵・冷凍どちらにも対応しやすく、子どもも食べやすい定番料理を紹介します。

1. ひじきの煮物

鉄分やカルシウムが豊富で、子どもの栄養補給にもぴったり。

冷蔵で3〜4日、冷凍すれば1週間以上保存できます。

弁当にも使いやすく、朝のおかずにちょい足しするだけで栄養バランスが整います。

2. 鶏の照り焼き(冷凍可能)

鶏もも肉を甘辛く焼いておけば、冷蔵で3日、冷凍で2週間ほど持ちます。

切ってから焼くと子どもも食べやすく、弁当・夕食どちらにも便利。

3. 野菜入りハンバーグ

玉ねぎ・にんじん・ピーマンなどを刻んで入れたミニハンバーグは、冷凍で2〜3週間保存OK。

冷凍のまま焼けるので、時間がない日のメインにもなります。

離乳食期の子にもアレンジ可能。

4. きんぴらごぼう

食物繊維が摂れる常備菜の定番。

冷蔵で4〜5日持ち、おにぎりの具や弁当のおかずにも重宝します。

ごぼうは皮ごと使えば栄養価もアップ。

5. 肉じゃが

作っておけば、主菜にも副菜にもなる万能メニュー。

冷蔵保存で3日、冷凍すれば約2週間持ちます。

じゃがいもは冷凍で食感が変わるため、気になる方はにんじんや玉ねぎ中心で。

6. おにぎり用そぼろ

鶏ひき肉や豚ひき肉で作った甘辛そぼろは、

冷凍で長持ち。ご飯に混ぜるだけでおにぎりに。

朝食や休日のランチにも役立ちます。

7. 野菜スープ(冷凍可)

キャベツ、にんじん、玉ねぎ、ベーコンなどを入れたコンソメスープは、冷蔵で2〜3日、冷凍でも保存可能。

小分け冷凍しておけば、朝食・軽食・離乳食のベースにもなります。

ステップ3 作り置きを続けるためのコツ

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「作り置きは便利」とわかっていても、いざ始めてみると「面倒」「続かない」「冷蔵庫がいっぱいになって大変…」という声も少なくありません。

実は作り置きのコツは、“がんばりすぎないこと”と“ルーティン化”

小さな手間で大きなメリットが得られるよう、次のような工夫を取り入れてみましょう。

1. まずは「2~3品だけ」作るところから

はじめから5~6品作ろうとすると、準備と片付けに疲れてしまい、長続きしません。

特に子どもが小さい家庭では、まとまった時間を取るのも難しいもの。

最初は次のような“定番メニューだけ”を習慣化しましょう。

  • ひじき煮+きんぴら+ミニハンバーグ
  • そぼろ+炒め野菜+ゆで卵
  • 茹でブロッコリー+スープ+煮物

「冷蔵庫にこれだけはある」と思える定番があると、毎日の調理がグッとラクになります。

2. 作り置きは“完璧にやらない”と決める

「せっかくだから栄養バランスも整えて…」「いろんな食材を使いたい…」

そんなふうに意気込んでしまうと、ハードルが上がってしまい、続けにくくなります。

・主菜1品+副菜1品だけでOK
・同じメニューでもOK(子どもは意外と飽きずに食べる)
・“食材を切って保存する”だけでも立派な準備

とにかく、“続けられる形”が正解です。

3. 作るタイミングを決めてしまう

「いつ作るか」を毎回悩むと面倒に感じてしまいます。

以下のように、「作る時間を“予定に組み込む”」だけで気持ちがラクになります。

  • 週末の午前中に30分だけ作る
  • 平日の夜ご飯後、1~2品を翌日用に用意
  • 子どもが昼寝している時間に副菜をさっと用意

30分で2~3品作れれば、翌週の調理時間が大きく短縮されます。

4. 「用途別の保存法」を覚えて冷蔵庫をすっきりキープ

作り置きは「保存が命」です。

使いやすい容器・保存ルールを取り入れることで、冷蔵庫のごちゃつきや食材ロスも防げます

  • ガラス容器や透明保存容器:中身が見えて取り出しやすい
  • 日付シールやラベルを貼る:「いつ作ったか」を管理できる
  • 冷凍は小分けして薄く平らに:解凍時間が短縮でき、収納も省スペース
  • 用途別に分ける:主菜・副菜・スープで容器の形や色を変えると管理がラク

冷蔵庫にスペースを作るためには、「冷凍庫にうまく逃す」のも有効です。

5. 家族の好みに合わせて「鉄板メニュー」を作る

作り置きを続けやすくするためには、「これを作れば家族が喜ぶ」という“鉄板メニュー”をいくつか用意しておくのがおすすめです。

  • 子どもがよく食べる「鶏そぼろ」「甘辛ハンバーグ」
  • 朝食やお弁当にも使いやすい「炒め野菜」「卵焼き」
  • 余った食材で作れる「野菜スープ」「炒め煮」

「これを入れておけば安心」という定番があると、メニュー決めもスムーズになります。

6. 「作り置きマインド」を“ラクする手段”と捉える

作り置きは決して「手間を増やす」家事ではなく、“未来の自分を助ける仕込み”です。

・疲れた日の夜に、すぐ食べられるものがある
・朝、弁当の準備が5分で終わる
・帰宅後「今日は何作ろう…」と悩まなくて済む

このような「時間と心のゆとり」が生まれることで、家族全体の余裕にもつながります。

作り置きは“継続できる仕組みづくり”がカギ

作り置きが続かないのは、意識ややる気の問題ではなく、仕組みや習慣が整っていないからです。

  • 少ない品数から無理なくスタート
  • 毎週同じタイミングで調理する習慣を
  • 保存容器や冷蔵庫管理の工夫でストレス軽減
  • 完璧を求めず“自分の生活に合ったペース”で

「なんだかんだ続いてる」「ラクになった」と思えるようになれば、それがあなたにとってのベストな作り置きの形です。

まずは、今日の夕食のついでに“明日の1品”を仕込んでみる――そんな小さな一歩から、続けられる作り置き生活が始まります。

無理のない工夫で「食費」と「時間」を両方節約

毎日子育てに追われる中で、買い物や調理の手間を減らしつつ、食費まで節約できる「まとめ買い」と「作り置き」は、まさに一石二鳥の家事術です。

  • 週1〜2回の買い物で衝動買いを防ぐ
  • 常備菜・冷凍おかずで調理時間を短縮
  • 子どもにも栄養バランスの良い食事を
  • 疲れた日の“外食・お惣菜頼み”を減らせる

「完璧にやろう」と思わなくても、2〜3品から始めるだけで生活は大きく変わります。

忙しい毎日でも、「今日ごはんどうしよう…」から解放される日を目指して、ぜひ無理のない形で取り入れてみてください。

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