家庭での食費を見直すうえで、意外と見落とされがちなのが調味料の存在です。
毎日の料理に少しずつ使うため、単価が高くても気づきにくいのですが、使いきれずに期限切れになってしまうような調味料は、節約の敵でもあります。
特に4人家族のように食事の回数も量も多い家庭では、頻繁に使う調味料とそうでないものを見極め、コストパフォーマンスの良い買い方・使い方を考えることが大切です。
本記事では、4人家族の家庭における「普段使いの調味料」と「使用頻度が低く、無駄になりやすい調味料」を分類し、食費節約の視点から調味料の選び方・使い方を見直すヒントをお届けします。
もくじ
4人家族の家庭で頻繁に使用される調味料
4人家族の食生活では、毎日の献立を考えるうえで「汎用性」と「味の親しみやすさ」が調味料選びの鍵になります。
子どもも大人も一緒に食べる家庭料理においては、和食・洋食・中華をバランスよく作るため、基本調味料の使用頻度は自然と高くなります。
醤油
使用頻度:非常に高い
和食の基本中の基本。
煮物、炒め物、焼き物、汁物、さらには刺身などのかけ用としても使われ、日々の食卓に欠かせない存在です。
常備率はほぼ100%とされ、減塩タイプやだし醤油など使い分ける家庭も増えています。
味噌
使用頻度:非常に高い
味噌汁を毎日飲む家庭では消費量も多くなりがちです。
赤味噌・白味噌・合わせ味噌など地域性があるものの、どの家庭にも必ずある基本調味料です。
豚汁、味噌炒め、田楽など、使用場面も多岐にわたります。
砂糖・塩
使用頻度:高い
甘味や塩味を調整する基本調味料として、あらゆる料理に使われます。
特に砂糖は煮物や卵焼き、肉の下味付けに活用され、塩は下ごしらえ・味付け・茹でる際など常時使用されます。
目立たない存在ながら、使用量は多く、切らすことのない調味料です。
酢
使用頻度:中〜高
酢の物や南蛮漬け、ドレッシング、ちらし寿司などに使われるほか、冷やし中華やマリネなど夏場の食卓にも登場頻度が上がります。
最近では健康志向から日常的に取り入れる家庭もあり、一定の使用率があります。
みりん(またはみりん風調味料)
使用頻度:高い
甘みと照りを加えるために和食全般に重宝されます。
煮物、焼き魚、煮付けなどの基本となる「さしすせそ」調味料の一角を担っており、欠かすことはできません。
料理酒
使用頻度:中〜高
肉や魚の臭み取り、煮込み料理のコク出しなどに使用されます。
特に和食や煮物をよく作る家庭では消費量も多く、家庭の味に深みを加えるために常備されることが一般的です。
マヨネーズ・ケチャップ
使用頻度:中〜高
子ども向けのおかずやお弁当づくりには欠かせません。
オムライス、ハンバーグ、ポテトサラダ、炒め物の味付けなど幅広く対応可能で、冷蔵庫に常備されている調味料です。
ソース(中濃・ウスター・とんかつ)
使用頻度:中
とんかつやコロッケなどの揚げ物には欠かせません。
子どもの好みにも合いやすく、定番の揚げ物メニューが多い家庭では消費量も安定しています。
4人家族の家庭であまり使用しない調味料
一方で、調理の頻度が少ないメニューや、特定ジャンルの料理に偏って使用する調味料は、4人家族でも使用頻度が低くなりがちです。
以下は一般的な家庭で「あまり使わない」とされる傾向にある調味料です。
オイスターソース
使用頻度:低〜中
中華料理のコク出しに便利ですが、用途が限定的であるため、週に1回も使わないという家庭も多く、冷蔵庫に余らせがちです。
ただし中華メニューが多い家庭では例外的に高頻度になります。
ナンプラー
使用頻度:低
エスニック料理専用の調味料で、クセのある香りや味が子どもには敬遠されがちです。
タイ料理やベトナム料理が好きな大人向けに買うことはありますが、使用頻度は非常に限定的です。
バルサミコ酢・ワインビネガー
使用頻度:低
サラダや洋風ソースに使えるものの、一般家庭では「使い切れない」ことが多く、特別なレシピを作るときだけ開封されるケースが主です。
コチュジャン
使用頻度:低〜中
韓国料理に使われる調味料で、ビビンバやプルコギなどには欠かせませんが、味の好みが分かれるため、日常的にはあまり使われない家庭も多いです。
豆板醤・甜麺醤
使用頻度:低〜中
中華料理の本格的な味付けには必要ですが、一般的な家庭では使い道が限られ、余らせてしまうことも。
麻婆豆腐を頻繁に作る場合は別ですが、週に1度以下の使用にとどまる家庭が多数です。
ごま油(特定用途では高頻度)
使用頻度:用途依存
和え物や中華風炒め物にはよく使われますが、クセが強いため、すべての調理に向いているわけではありません。
使用頻度は高くても「数滴だけ」など少量なことも多く、減りは遅めです。
節約のために見直したい調味料の使い方と選び方
調味料は毎日の料理を支える大切な存在ですが、使う頻度や量に対して無計画に買いすぎると、使いきれずに無駄が発生しがちです。
特に4人家族のような規模の家庭では、「よく使う基本の調味料」を常備しつつ、「たまにしか使わないもの」はなるべく小容量で買う、または他の用途と共有できるものを選ぶといった工夫が節約につながります。
使用頻度の高い調味料は、業務サイズや詰め替え用を使ってコストダウンする方法もあります。
一方、あまり使わない調味料については、代用できる食材や調味パターンを取り入れることで、無駄なく使い切ることが可能です。
調味料の見直しは、単なる節約にとどまらず、家庭の味や健康管理にもつながる大きな一歩になるでしょう。