家計簿を付けることは、家計管理の基本であり、将来の安心や目標達成につながる大切な習慣です。
毎月の収入と支出を見える化することで、自分の「お金の使い方のクセ」がはっきりとわかり、無駄遣いや使いすぎを防ぐきっかけになります。
とはいえ、頭では「家計簿は必要」とわかっていても、いざ始めてみると「面倒くさい」「続かない」「そもそも付け方がわからない」と挫折してしまう人も少なくありません。
特に家計簿初心者の方や、これまで何度か挑戦したけれど途中で挫折してしまったという方にとって、「細かく記録しなきゃダメ」「完璧に管理しなきゃ」というイメージが大きなハードルになりがちです。
しかし実は、家計簿はもっと気軽に始めてOKなもの。完璧を目指すのではなく、「ざっくり」「簡単」「続けやすい」ことを意識するだけで、ぐっとハードルが下がり、長続きするようになります。
本記事では、家計簿が初めての方や、これまでうまく続かなかった方に向けて、シンプルで簡単な家計簿の付け方をわかりやすくご紹介していきます。
特別な準備は不要、今日からすぐに始められるコツをまとめていますので、「これならできそう!」と思える方法をぜひ見つけてくださいね。
もくじ
初心者や苦手な人でも大丈夫?
「家計簿=難しいもの」というイメージを持っている方はとても多いですが、実は心配いりません。
家計簿は本来、とてもシンプルなもので、「お金をどこに使ったか」がざっくりわかれば十分な役割を果たせます。
例えば、「食費」「日用品」「交通費」など、基本的な項目だけでもOKですし、最初は「1か月の支出総額を把握する」だけでも立派な家計簿です。
実際、多くの人が続かない原因は「細かすぎる分類」「毎日書かなきゃというプレッシャー」にありますが、その部分を思い切って省略することで、グッとハードルが下がります。
さらに、最近はアプリやスマホの機能を使えば、手書きが苦手な人でも簡単に記録できる環境が整っています。
自分に合うやり方を見つけることができれば、家計簿は「苦手」から「ちょっと楽しいもの」へと変わっていくはずです。
「数字が苦手」「ズボラな性格だから無理…」と感じている方も、ぜひ安心して読み進めてください。
今回ご紹介する方法は、そんな方こそ試してほしい“シンプル設計”です!
家計簿を付けると得られる4つのメリット
1. お金の流れが「見える化」できる
日々何気なく使っているお金も、実際に記録してみると「意外とここにお金をかけていた!」と新しい発見があるものです。
これにより、今まで曖昧だった家計の全体像がハッキリ見えるようになります。
2. 無駄遣いを防げる
支出を書き出すことで「この出費は本当に必要だった?」と見直す機会が増えます。
自然と節約意識が高まり、無駄遣いの防止につながります。
3. 貯金や目標達成がしやすくなる
家計簿を続けると、支出の傾向を見て「ここを減らせば月に5,000円は貯金できそう」といった具体的な目標が立てやすくなります。
目標が数字で見えると達成感も得られやすいです。
4. 将来への不安が減る
家計がきちんと管理できるようになると、「急な出費があっても大丈夫」「老後の資金も見通せる」といった安心感が生まれます。
家計簿は“お金の安心”を作る第一歩です。
他にはメリットはある?
こういった記録を付ける事には色々なメリットが存在しますが、細かいので割愛します。
意外なところで言うと、個人事業主の確定申告時に必要な帳簿ですが、家計簿に似たようなものです(形式が定められているので明確には違いますが)ので、将来の経験としてもこうした記録を付けるのは良い事です。
家計簿を付けるのが面倒なんだけど…と考えている方は、まずこちらをチェックしてみても良いと思います。
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苦手でもできる!簡単な家計簿の付け方
1. まずは「目的」を決める
家計簿は「何のために付けるのか」をはっきりさせることが大切です。
目的が曖昧だと、途中で挫折しやすくなります。例えば:
- 貯金を増やしたい
- 無駄遣いを減らしたい
- 支出の内訳を把握したい
…など、あなたのライフスタイルに合った目標を決めましょう。
目的が明確になると、記録へのモチベーションも高まります。
2. ノート・アプリ・レシートだけ…自分に合う方法を選ぶ
家計簿には、さまざまな方法があります。
難しく考えず、自分に合ったやり方を選ぶのがポイントです。
(1) ノート家計簿
市販の家計簿ノートや、100均のノートでOK。
表などを書き込む手間はありますが、自分の好きなようにアレンジできます。
【メリット】
- 書くことで記憶に残る
- 好きなデザインにできる
【デメリット】
- 記入が面倒に感じやすい
(2) スマホアプリ
無料で使えるアプリも豊富です。
「マネーフォワード」や「Zaim」などが人気。
銀行やクレカと連携して自動的に入力してくれるものもあります。
【メリット】
- 自動化で手間が少ない
- いつでもどこでも入力できる
【デメリット】
- 機能が多すぎて戸惑うことも
(3) レシート保管だけ
「いちいち記録するのは面倒!」という方は、まず1か月間レシートをすべて取っておくだけでもOK。
まとめて見直すだけでも支出傾向が見えてきます。
【メリット】
- とにかく簡単
- 続けやすい
【デメリット】
- 細かい分析は難しい
3. 項目は「ざっくり」でOK
家計簿が続かない一番の理由は、「細かく付けすぎること」。
初心者はまず、以下のような大まかなカテゴリーだけにしましょう。
- 食費
- 日用品
- 交通費
- 娯楽・外食
- 光熱費
- その他
これだけで十分!例えば、「お菓子」や「外食」はすべて「食費」にまとめてOK。
細かく分類しようとすると続かなくなるので、最初はざっくりで大丈夫です。
4. 毎日じゃなくて「まとめて」でOK
理想は毎日付けることですが、実際はなかなか難しいですよね。
そんな時は「週に1回」や「給料日ごと」など、自分ができる範囲でまとめて記録しましょう。
おすすめは、カレンダーアプリなどに「家計簿を付ける日」をリマインダー登録しておくこと。忘れずに習慣化できます。
5. 完璧を目指さない
家計簿を始めると、つい「すべて正確に記録しなきゃ!」と思いがち。
でも、最初から完璧を目指すと疲れてしまいます。少しくらい記録漏れがあっても気にしないで大丈夫。
家計簿の本当の目的は、「お金の流れを把握して、無駄遣いに気づくこと」。ざっくりでも全体像がわかればOKです。
6. 「見返す」ことが一番大事
家計簿を付けるだけで終わらせず、必ず見返す時間を作りましょう。
例えば、
- 1か月ごとに「今月は使いすぎたもの」を振り返る
- 目標(貯金額など)と比べてみる
ここができると、家計簿が「ただの記録」から「役立つツール」に変わります。
振り返りのメモを書いておくのもおすすめです。
7. 無理せず「楽しく」続ける工夫
家計簿は「続けること」が一番の成功ポイント。
長続きさせるために、以下の工夫をしてみましょう。
- 可愛いノートやペンを使う
- ごほうびルール(3か月続いたらスイーツ!など)
- 家族や友達と一緒に始める
楽しさを取り入れると、習慣化しやすくなります。
まとめ
家計簿は「簡単に」「ざっくり」「自分に合う方法」で始めることが、初心者にとって一番大事です。
最初から完璧を目指す必要はなく、まずは「お金の動きをざっくり把握すること」を目標にしましょう。
一歩ずつ進めば、きっとお金の使い方に自信がついていきます。
無理なく、自分のペースで家計簿ライフをスタートしてみてくださいね。